敏夫人(びんじん)は中国ドラマ「麗妃と始皇帝」の登場人物。
劇中では秦王・嬴政(えい・せい)の妃(夫人)として登場します。
嬴政は後の始皇帝。
春秋戦国時代に中国を統一して最初に「皇帝」を名乗った有名人です。始皇帝には子供がいましたし、妃嬪もいました。
それも一人や二人ではないようです。「大勢の妾がいた」と書かれています。
ところが始皇帝の妃はどんな人物なのかは歴史の記録には残っていません。
「麗妃と始皇帝」に登場するヒロインの公孫麗や楚夫人も架空の人物。
敏夫人も架空の人物。
どうやらドラマの敏夫人は並の女性ではなさそうです。
敏夫人がドラマの中ではどのように描かれているのか紹介します。
敏夫人は架空の人物なので人物紹介するとあらすじの紹介になってしまいます。
ドラマのネタバレも含まれているのでご注意ください。
敏夫人のネタバレ
本名は敏代(びん・だい)
趙国の出身。
趙国侯の娘です。
表面的には穏やかで優しい女性です。
楚夫人や華陽太后は、公孫麗が秦の後宮にきたときにはあからさまに嫌がらせをしていました。でも敏夫人は公孫麗をいたわるような態度を見せていました。
公孫麗が王宮から逃げ出した時。秦の王宮では公孫麗の侍女たちが拷問を受けていましたが、それを知った敏夫人は「証拠もないのにやりすぎだ」と止めに入りました。
また、秦王・嬴政には嫉妬を見せず寛容で優しいところを見せていました。嬴政から「趙を討ったのを恨んでいるか」と聞かれても」秦に嫁いだ身なので祖国は忘れた」と気にする素振りはみせません。
ところがその優しさは見せかけでした。
趙姫太后が劇中で言うには。
敏夫人はかつて趙の王子・趙遷の恋人でした。でも女癖の悪い趙遷は太子になると女癖の悪い趙遷は太子になると女を集めだしたので、愛想を尽かして秦に嫁いできたらしいのです。
劇中でそのことを公孫麗に指摘されると怒っていたので趙姫の言ってた事は本当なのでしょう。
敏夫人は楚夫人の悪だくみを知るとそれを利用しました。
敏夫人は韓非を殺害してしまいます。そしてその罪を楚夫人にきせました。
韓長使には韓にいる家族をよんで一緒に暮らせるようにするからと言って韓長使を利用し。危なくなると始末してしまいます。
楚夫人がしたのは嫌がらせレベルなので人を殺すことまでは考えていません。でも敏夫人は韓非、韓長子、景連を殺した冷酷無比な女性の一面もあります。
さらに、公孫麗が敏夫人を追求しようとすると李斯を味方につけて、公孫麗の短刀を盗ませました。狩りに行く途中、一緒になった輿の中で公孫麗に追求されると、自分に短刀を付きたて公孫麗に襲われたふりをします。
影で動いて、韓非、韓長使を殺し。楚夫人、公孫麗を陥れたり、流産させたりと黒幕ぶりを発揮します。
さらに自分を裏切った趙遷に復讐するため嘉太子と結託。
嘉太子を王にしようと画策しました。
でも最終的にはその目的は達成できず、趙国にもどって自害します。
秦に敏夫人みたいな楚出身の側室はいたの?
嬴政時代の秦は大国です。
いくつもの国から人質がやってきていました。
しかも秦は外国人の採用には積極的な国でした。
というのも秦は辺境の国から始まった後進国だったから。中原の優れた国からどんどんよいところを吸収しようと外国人を雇っていたのです。
敏夫人は趙国出身という設定。趙は中原にある古くから栄えた国でした。
秦からみればずっと都会です。
そのせいでしょうか、秦の朝廷には趙国出身者も何人もいました。
趙国出身の妃がいても不思議ではありません。現実に始皇帝の母・趙姫は趙国出身です。息子の妻には自分の出身地から姫を迎えたい。と考えても不思議ではありません。
なので嬴政に趙国出身の側室がいてもおかしくはありません。
ドラマ
麗妃と始皇帝 2017年 、中国 演:邱意濃 役名:敏代
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