中国ドラマ「鶴唳華亭(かくれいかてい)」第19~22話のあらすじとネタバレ紹介記事です。
盧家から戻った皇太子・蕭定権は刑部が陸家に行った事を知り、急いで陸家に駆けつけました。
蕭定権が中に入ると刑部の兵が陸家をめちゃくちゃにして、張紹筠は陸文晋を連行しようとしています。蕭定権が止めさせようとすると、皇太子を知らない張紹筠は蕭定権に不快な言葉を浴びせて捕まえようとします。
そこに游鳴がやって来ました。しかし陸文晋を捉えるのは皇帝の命令だったで蕭定権にも止めることはできません。蕭定権は刑部に陸文晋を丁重に扱うように言うと皇帝のもとに向かいました。
皇帝は蕭定権に「清」(清廉潔白)と「謬」(虚偽)の漢字の意味を説明した後。盧世瑜の諡号にどちらの漢字を使うか選ばせます。蕭定権は皇帝が陸英一家の命と盧世瑜の名声を引き換えにしようとしているのを知りました。蕭定権は苦しい選択を迫られ、盧世瑜の諡号を選ぶのでした。
陸文昔は李明安の家に行きました。そして陸文昔は李明安にひざまずいて自分の父と兄を助けてくれるよう懇願しました。しかし李明安は今はどうすることもできないと言います。諦めきれない陸文昔は蕭定権に会いに行こうとしました。しかし李明安は蕭定権は若いとはいえこの国の皇太子であり、私情に配慮することはないと言います。陸文昔は信じられない気持ちで陸家に戻り、未完成の絵を見つけると鶴の部分を描き加えるのでした。
注:
この記事はオリジナルの中国版(CS・DVDも同じ)をもとに構成。BS放送版は再編集され話数が60話から57話になっています。ずれている部分があるのでご了承ください。
番組情報
原題:鶴唳華亭
英語:Royal Nirvana
2019年、中国
全60話
BS放送版は57話に再編集されています。
原作小説:鶴唳華亭
原作者:雪滿梁園
時代背景
架空人物のドラマ。
舞台になる国は南斉(なんせい)。皇帝一族が蕭氏なので5世紀の南北朝時代に存在した国のように思えます。
でも南斉には科挙はありません。ドラマで再現されている衣装・組織・文化などを見ると12世紀、北宋の末期を再現しているようです。
主要人物
蕭定権(しょう ていけん)/皇太子
演:羅晋(ルオ・ジン)
陸文昔(りく ぶんせき)
演:李一桐(リー・イートン)
蕭睿鑑(しょう えいかん)/皇帝
演:黄志忠(ホァン・チーチョン)
蕭定棠(しょう ていとう)/斉王
演:金瀚(ジン・ハン)
顧逢恩(こ ほうおん)/ 嘉義伯
演:劉徳凱
見出しのサブタイトルはCS放送時のもの
第19話 取り引き
BS版 第18話 無力な者たち
陸文昔は皇太子 蕭定権から返された絵を手にすると、彼の意図を理解。彼に助けを求めようとしたのは間違いだったと涙を流し。陸文昔は絵を抱えて泣きながら走り去り、橋の上にくると絵を投げ捨てて大声で泣き叫ぶのでした。
東府では蕭定権が陳内人にある頼み事をしていました。斉王に預かり物を渡し、ある取引をもちかけようというのです。
その時、斉王府では斉王妃が斉王 蕭定棠と別れを惜しんでいました。斉王妃は張貴妃を大切にして蕭定棠が戻ってくるのを待つと約束。そして彼が他の女の子と浮気しないようにと警告しました。それには斉王も驚きましたが。そんなことはしないと約束します。
するとそこに陳内人がやって来ます。陳内人は蕭定棠に蕭定権からの指示を伝えます。
陸文昔は一人で橋の上で座っていました。すると趙王 蕭定楷が彼女の後ろに現れ、彼女にマントをかけました。陸文昔は蕭定権だと勘違いして皮肉を言いますが、蕭定楷だと気づいてがっかりしました。蕭定権はその光景を遠くで見ていましたが、近寄ることができません。代わりに川から絵を拾い上げるのでした。
第20話 見も知らぬ人
BS版 第19話 愛しているから
陸文昔は父に会うため刑部にやって来ました。張陸正が捉えようとすると、趙王 蕭定楷が別人だと庇います。そこに皇太子 蕭定権がやってきて陸文昔の正体をバラしてしまいます。しかし刑部への連行は拒否して蕭定楷とともに帰しました。
それを見ていた顧逢恩は理由を尋ねるのですが、蕭定権は考えがあるとしか言いません。
蕭定権は家に戻り陸文昔の絵を取り出しました。彼はその絵を見ながら決意を固めます。
蕭定権は皇帝の元に行き皇帝に婚姻を求めるました。太子の結婚が行われれば、天下に大赦が宣言され、陸英父子も生き延びることができるからです。皇帝は少し不機嫌な様子でしたが、すぐには拒否しようとはせず、明日の朝に決定すると述べました。
そして、陸英と陸文普の処刑の日がやって来ました。皇帝は蕭定権の婚姻について決定を言わず、蕭定権に処刑の監督を命じます。蕭定権は焦りつつも最悪の事態を想定して部下に指示を出しました。
そのころ陸文普は処刑場に向かって走っていましたが。焦って転んでしまいます。そこに李明安が現れ陸英父子の命が助かったと知らされ、全身の力が抜けるのでした。
第21話 柳の枝
BS版 第20話 父と兄のために
斉王 蕭定棠が都を出ていく日が来ました。蕭定棠は姜尚中に母のことを託します。
趙妃は姜尚中から蕭定棠のことを聞かされましたが、息子が都を出ていくのが悲しくて食事もままなりません。そんな趙妃を蕭定楷は励まそうとするのですが。蕭定楷は自分に見向きもしない母親に落ち込んでしまいます。
陸文昔と陸文晋は李明安と共に都を出発しました。皇太子 蕭定権は顧逢恩を密かに派遣。見送りをさせました。顧逢恩は蕭定権に自分自身で確認に行く方が良いと言いますが、蕭定権は父皇に約束したので、今後は陸文昔とは関わらないと決めていました。
しかし陸文昔は途中でこっそりと車から降り、弟の陸文晋と別れたあと後。都に戻ってしまいます。陸文晋は涙を流しながら早く父や兄姉と再会できることを願うしかありません。李夫人が陸文昔がいなくなったことに気付き、人を派遣しましたがもう見つかりませんでした。
陸文昔は蕭定楷に会いに行きました。そして宮中に入れてくれるようにと頼み込んできたので驚きました。姜尚中は陸文昔を東宮に入れるのは難しくないと言うのですが。蕭定楷はあまり気が進みません。
第22話 香り玉の扱い
BS版 第21話 引き返せない道
戸部尚書の黄賜は皇帝に太子の結婚式の予算を提出。財政が厳しいので結婚式のための余裕がないと伝えました。つまり皇太子は今後も宮廷で暮らすようにと言うのです。
皇太子 蕭定権も意見を述べました。それを聞いた皇帝は蕭定権の意見を採用しようとしました。ところが李柏舟が反対意見を述べ、太子が宮殿外で暮らせば外臣との接触が頻繁になり、非難を引き起こす可能性があると主張。延祚宮に押し込めようとしました。さらに皇太子の発言を遮り自分の主張を続けます。
これには皇帝も腹がたちましたが、李柏舟は党派も多く大きな力を持っています。皇帝といえども李柏舟を罰することはできませんでした。
姜尚宮はその様子を門の外でよく聞いていました。彼女はこれから荒れそうだなと陸文昔に意味深な事を言って延祚宮の修復進捗状況を監視するように言いました。陸文昔はその意味を理解して、すぐに修復中の延祚宮に向かいました。彼女は尚宮局の人間だと名のり風除けのために職人たちを解散させました。そして、陸文昔はすぐに宮殿に潜入して放火しました。
結局、延祚宮は使えなくなり皇太子 蕭定権は皇宮の外で暮らすことになりました。
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