中国ドラマ「鶴唳華亭(かくれいかてい)」第23~26話のあらすじとネタバレ感想の紹介記事です。
戸部尚書の黄賜は皇帝に太子の結婚式の予算を提出。財政が厳しいので結婚式のための余裕がないと伝えました。
皇太子 蕭定権も意見を述べ、皇帝は蕭定権の意見を採用しようとしました。ところが李柏舟が反対。延祚宮に押し込めようとしました。
ところがその後、宮殿が燃えてしまい。結局、皇太子 蕭定権は皇宮の外で暮らすことになったのですが。
注:
この記事はオリジナルの中国版(CS・DVDも同じ)をもとに構成。BS放送版は再編集され話数が60話から57話になっています。ずれている部分があるのでご了承ください。
番組情報
原題:鶴唳華亭
英語:Royal Nirvana
2019年、中国
全60話
BS放送版は57話に再編集されています。
原作小説:鶴唳華亭
原作者:雪滿梁園
時代背景
架空人物のドラマ。
舞台になる国は南斉(なんせい)。皇帝一族が蕭氏なので5世紀の南北朝時代に存在した国のように思えます。
でも南斉には科挙はありません。ドラマの衣装・組織・文化などを見ると12世紀、北宋の末期を再現しているようです。
主要人物
蕭定権(しょう ていけん)/皇太子
演:羅晋(ルオ・ジン)
陸文昔(りく ぶんせき)
演:李一桐(リー・イートン)
蕭睿鑑(しょう えいかん)/皇帝
演:黄志忠(ホァン・チーチョン)
蕭定棠(しょう ていとう)/斉王
演:金瀚(ジン・ハン)
顧逢恩(こ ほうおん)/ 嘉義伯
演:劉徳凱
見出しのサブタイトルはCS放送時のもの
第23話 婚礼の儀
皇太子・蕭鼎権の婚礼の日がやって来ました。姜尚宮は内人の長となり皇太子妃に仕えます。陸文昔は姜尚宮から顧瑟瑟(こ しつしつ)という名を与えられ一緒に皇太子妃に仕える事になります。
感想:陸文昔はうまく東宮に入ることが出来てよかったです。
蕭鼎権は皇太子妃になる張念之(ちょう ねんし)を迎えに来ました。張紹筠は迎えにやってきた皇太子を見て驚き慌てて跪きました。張紹筠は太子が自分への恨みを姉にぶつけないように謝罪。姉を大切にしてほしいと懇願します。一方、張念子はこれからの事を思うと思うと不安で涙が止りません。
感想:
蕭鼎権を見て慌てる張紹筠がおもしろい。まさかあのとき喧嘩した生年が皇太子とは思わなかったのでしょう。張紹筠は乱暴者ですが悪いやつではなさそうですね。
BS版 第22話「哀感の夜」はこのへんから。
陸文昔は婚礼の儀式に立ち会いました。ところが儀式の途中で動揺してしまいます。手が震えてハサミを落としてしまい規則を破ってしまいました。姜尚宮は急いで陸文昔に退場を命じるのでした。
感想:
結婚式では髪を切ってましたね。儒教社会では親からもらった身体には傷を付けないのが決まり。髪は切らないのが普通ですが。このときはまだそこまで厳しくなかったのでしょうか。それとも結婚はそれくらい大事だというのでしょうか。
婚礼の夜。ぎこちないながらも蕭定権は張念之を気遣い、怖がることはないといいます。陸文昔は昼間の失態の罰を受け、一晩中、部屋の入り口で立たせられていました。陸文昔は人影を見つめ複雑な気持ちになるのでした。
感想:
蕭定権は冷たそうですが、いちおう張念之は気遣ってましたね。ネは優しいのでしょう。それにしても罰を受ける陸文昔は気の毒。
第24話 戦馬の行方
BS版 第23話 去る者は去る
長州から緊急の軍報が届き驚くべき出来事が書かれていました。顧逢恩は父たちが心配になり長州に行かせてほしいと皇帝に懇願しますが皇帝は却下します。
皇帝はなぜ戦況が悪化したのかと困惑していると戦馬の数が不足していると知ります。前線に送られるはずの戦馬は安平伯 趙壅が売って自分の稼ぎにしていたのでした。
感想:
なんと長州で敵と戦っている顧逢恩の父・武徳侯 顧思林たちが戦いに破れて行方不明になってしまったようです。戦いには十分な準備をしていますし、あの武徳侯がそう安々と負けるとは思えません。皇帝が動揺するのもわかります。案の定。安平伯が馬を横流ししていました。安平伯の横流しは李柏舟も知っているのですが。いくらなんでも国を危険に晒してまで自分の利益を求める安平伯に呆れ返るのは当然です。
皇太子・蕭定権が妃たちと過ごしていると顧逢恩が都を出ていこうとしていると知らせがありました。さら獄中の陸親子が危ないという知らせも受けました。蕭定権は文を書いて陸文昔に渡し張陸正に渡すように指示します。
陸文昔はその文を見て驚き慌てて飛び出します。しかも蕭定権から渡された文を張陸正にわたすことなく牢に行ってしまいます。でも父と兄は無事でした。
感想:
顧逢恩は皇帝から「行くな」と言われているのに、許可なく行ったらまた問題になりますよ。しかも陸文昔の父と兄まで危険にさらされるとは、悪いことは重なるものです。それはそうと陸文昔は後先なく行動しているように思えるのですが、陸文昔だけがが行ってどうなるというのでしょう。
そのころ。蕭定権は命令に背いて長州に行こうとする顧逢恩を追いかけていました。二人は殴り合いになるものの、蕭定権は顧逢恩の気持ちを理解。密かに都から出すことにするのでした。
感想:
なんでそこで殴り合いに?お互いに短絡過ぎない?ドラマの中国人男性って普段は理屈を言ってもいざとなると感情的に行動してるような?それはそうと、結局行かせてしまったけどいいのでしょうか?後で問題にならなければいいですが。
第25話 弟の不始末
BS版 第24話 売られゆく戦馬
張紹筠は皇太子の為に馬を探していました。張紹筠は売りに来た商人から馬を買うことにして皇太子 蕭定権に試し乗りをしてもらいます。
感想:
張紹筠はなんだか胡散臭いのにつかまってしまいました。大丈夫でしょうか?
張紹筠は馬の代金を支払おうとすると大金をふっかけられてしまい借用証書を書かされてしまいました。弟が騙された事を知った皇太子妃は密かに解決しようと考え、陸文昔に協力を求めます。
感想:
やっぱり詐欺でした。張紹筠は悪いやつではないとは思います。でも、どうも浅はかですね。馬の私的な取引は違法行為らしいので皇太子妃が皇太子を巻き込みたくないという気持ちはわかります。でも、あとあと問題にならなければいいですが。
一方、蕭定権は陸文昔に託した手紙が張陸正に届いていない事を知り、陸文昔を送り返すことにします。蕭定権は陸英と密会。 陸英から朝廷の役人が結託して馬を密輸・売却し、不当な利益を得ていることを知ります。
感想:
皇太子の気持ちも分からないではないですけど、そこは融通をきかせてもいいのに。陸文昔にそんなに厳しくあたることはないでしょう。それはそうと、馬の密売に趙壅だけでなく李柏舟も関わっていると考えているようですね。国の重役がこういうことをしていたら戦争には勝てませんよね。
一方、趙壅と李柏舟は不当な軍馬の売買をしているのは張紹筠だと噂を広めていました。
蕭定権たちのやり取りを聞いた陸文昔は翌朝、皇太子に合う機会を作ると張陸正に手紙を渡さなかった理由を話すのでした。
感想:
やっぱり張紹筠の件が問題になってしまったよ。皇太子の足を引っ張らなければいいですけど。
それと陸文昔の想いが伝わってみたいでよかったです。
第26話 国を欺く者
BS版 第25話 重大な事実
皇太子 蕭定権は戦場で使うはずの馬が都にいることを皇帝に報告。李柏舟と趙壅が結託していると言いますが李柏舟はシラをきります。そして張紹筠が馬を売っていると報告。
蕭定権は驚きました。皇帝は蕭定権に反省するよう命じ、張陸正と張紹筠の投獄を命じるのでした。
感想:
馬が密売されている件を皇帝に伝えられたのはいいですが。またしても李柏舟に先手を取られてしまいましたね。今回は張紹筠のせいもあるので蕭定権は運が悪い。でも、今回だけではありませんよね。どうも蕭定権は詰めが甘い。というか小賢(こざか)しいだけのような気がする。皇帝が怒るのはそういうところじゃないかな。
太子妃は弟の過ちを知り、外でひざまずき許しを乞いました。蕭定権は皇帝の命令を無視しして部屋から飛び出し、太子妃を介抱します。蕭定権が太子妃を慰めると太子妃は懐妊していることを告げました。陸文昔は彼らの会話を部屋の外で聞き、涙がこぼれ落ちるのでした。
感想:
中国ドラマお得意の「外で跪き」。けれど今回は皇太子は謹慎中だから会ってお願いできないので仕方ないですね。弟が馬の売買でトラブルがあったのは皇太子ににも言っておいたほうがよかったんじゃないかなという気はします。しかもこの状況で懐妊。どう考えても子供には不幸になる未来しか予想できないです。
皇帝・蕭睿鑑は長州の軍報を読んで顧承恩が戦死したことを知り、悲しみと怒りのあまり意識を失ってしまいます。蕭定権は父が気を失ったと知り、急いで駆けつけました。幸いにも皇帝は無事でした。
感想:
顧承恩が戦死とは驚きました。本当でしょうか?ちょっと信じられません。もしそれが本当なら皇太子にとっても大きな痛手ですよね。それはそうと皇帝が気を失ったのが自分のせいだと思いこむなんて蕭定権は自意識過剰では?それならもっと早く倒れているでしょう。
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