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孤城閉 第51・52・53・54・55話あらすじとネタバレ感想

孤城閉 0 あらすじ

中国ドラマ「孤城閉(こじょうへい)~仁宗、その愛と大義~」51・52・53・54・55話のあらすじとネタバレ感想紹介記事です。

 

曹評が徽柔に詩を贈った事を知った仁宗 趙禎は怒っていました。皇后 曹丹姝はそんな趙禎をなだめ、徽柔の結婚の準備を進めるように提案、弟にも曹評がそのような事をしないように言い聞かせると言います。趙禎は怒りを収めます。

一方、張茂則は賈玉蘭のことを調べていました。賈玉蘭は西夏と密貿易をしていることを知りました。そこで張茂則はこの話が役人たちの耳に入るように手を打ちます。

朝議の場で福康公主の婚姻を発表。ところが朝議の場では何郯たちが夏竦について上奏。夏竦と楊懐敏の関係を指摘、夏竦も罷免すべきと訴えます。王贄は夏竦を弁護。言い争いになります。その場は趙禎が収めましたが、その後。趙禎は張方平を呼び出して話を聞き、夏竦の地方への左遷を決めます。

趙禎は張茂則から夏竦への調査について聞きました。確かに好ましくない部分があるものの、趙禎は夏竦の有能さを高く評価していました。そしてはっきりした証拠がないなら、好き嫌いにとらわれずに夏竦の件からは手を引くように言います。

 

 

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番組情報

原題:清平楽
英語:Serenade of Peaceful Joy
2020年、中国
全69話

原作:孤城閉
英語:Held in the Lonely
作者:米蘭Lady

 

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主要人物

趙禎(ちょう・てい)/仁宗
 演:王凱(ワン・カイ)

曹丹姝(そう・たんしゅ)/曹皇后
 演:江疏影(ジャン・シューイン)

苗心禾(びょう・しんか)
 演:許齢月

張妼晗(ちょう・ひつかん)
 演:王楚然

趙徽柔(ちょう・びじゅう)/福康公主
 演:何思甜

 

第51話 流れ出た罪

 

福康公主 趙徽柔は皇后 曹丹姝のもとに行き、蘇舜欽が亡くなった事を知ります。蘇舜欽は趙徽柔とも親しい杜有蘅の夫でした。蘇舜欽は生前に漢詩を残しており、曹丹姝はその漢詩を趙徽柔に見せました。でも趙徽柔にはその意味が理解できません。蘇舜欽は蘇州に滄浪亭という別荘を建てていたので苦労しているとは思っていません。そこに仁宗 趙禎がやってきます。趙徽柔は父に蘇舜欽について質問するのでした。

感想
1044年。蘇舜欽は地方に左遷され、その地で廃園を購入。そこに別荘を建てました。そこに漢の時代に作られた詩集「楚辞」から「滄浪(そうろう)」の文字をとって「滄浪亭」と名付けました。欧陽修も滄浪亭に招待されて漢詩を書いています。滄浪亭はわりと知られた建物でした。それだけをみれば公主は蘇舜欽は優雅な暮らししているんだ。漢詩を作ったのは左遷されて悔しかったからだと思っても不思議ではありません。

でも「滄浪」の元になった漢詩には重要な意味があります。

滄浪の詩
原文:滄浪之水清兮可以濯我纓 滄浪濁兮可以濯我足
日本語訳:滄浪の水が清らか。それなら私の纓(えい:冠を結ぶひも)を洗うことができる。 滄浪の水が濁っている。それなら私の足を洗うことができる。

滄浪は中国南部の地名。川の水の澄んだ部分と濁った部分を利用して使い分けることが出来る。という意味。政情が安定していれば朝廷で働けばいいし。争いが起きているなら地方で暮らしたほうがいいという意味。政争に破れた者が共感しやすい言葉です。

状況によってうまく生き方を変えなければいけない。という教訓が含まれています。

 

一方。張茂則の調査によって、張妼晗の娘・瑶瑶の死の真相が暴かれそうになりました。許蘭苕はもし瑶瑶の死の真相が明らかになれば命は無いだろうと心配。腹の子を利用して皇后に取り入るため賈玉蘭に相談しました。賈玉蘭は許蘭苕の言い訳は信じていません。でも許蘭苕が処分されれば賈玉蘭も危ないと思い協力することにしました。

 

感想:
張茂則は曹丹姝のために働いています。その曹丹姝が調査を止めろと言えば張茂則も止めるしか無いと賈玉蘭と許蘭苕は考えたようです。

 

第52話 昇格の悲喜

 

宮中の宴の場。皇后 曹丹姝は苗心禾を淑儀への昇進を提案。仁宗 趙禎と苗心禾が認めると。さらに張妼晗を妃に昇格を提案します。これには趙禎も驚きました。

福康公主 趙徽柔は母の昇格には喜びましたが。張妼晗が母よりも上に昇格したのが不満でした。怒った趙徽柔は宴の場を去ってしまいます。結局、賈玉蘭と許蘭苕の死についても十分調査されておらず、張妼晗はますます傲慢になると怒っていました。そんな趙徽柔を梁懐吉がなだめます。

趙徽柔は笛の音がしたので見てみるとなんと、曹評が他の女と一緒に遊んでいました。趙徽柔は悔しい思いをします。

張妼晗は皇后から与えられた妃の座が気に入りません。趙禎は誰のせいでもなく自分が親孝行をしなかったからだと言いますが。張妼晗は怒るばかりで趙禎に「貴妃」を要求。賈玉蘭の棺を夏竦に渡すように求めました。

感想:
貴妃になった張妼晗はますますつけ上がり贅沢になりました。史実でも張氏は「貴妃」に昇格しています。ドラマでは善玉悪玉を誇張して描くので、なんでこんな人物が?と思いますが。わがままな部分はあったにしても、趙貴妃それだけ仁宗を魅了するものが会ったのでしょうね。でも「貴妃」でいられる期間は意外と短いのですが・・・

あと、ついに夏竦が死亡しました。このドラマでは悪役として描かれていますが、有能な人物には違いありません。

 

 

第53話 不統一な掟

 

遼(契丹)から使節団が来ました。その中に太子の耶律洪基がいるのが判明。仁宗 趙禎は聡明だと噂の耶律洪基が正体を隠して使節団に紛れ込んでいることに興味を持ちます。

趙貴妃のいる寧華殿に紅磁の花瓶があるのを知った福康公主 趙徽柔は、生花の腕前を見せたいと皇帝や妃嬪たちを招待します。その場で仁宗趙禎は花瓶のできが悪いと言うと、趙徽柔は紅磁の花瓶は寧華殿にあると言います。紅磁は勝手に所有するのが認められない高級品。それを知った趙禎は怒って寧華殿に向かいます。

趙禎は貴妃 張妼晗に対して、勝手に所有が禁止されている花瓶があるのはなぜかと問い詰めると。張妼晗は何を望んでもいいと言われたからだと言います。趙禎が怒ると張妼晗は賈玉蘭の死因を徹底的に調べ張茂則とその主を処分するように言います。すると趙禎は激怒して花瓶を壊し、勝手に妃嬪に贈り物をした者は斬首にすると言って出ていきます。

趙禎が去った後、皇后 曹丹姝は妃品の前で皇帝に醜態をさらすように仕向けたとと趙徽柔を注意。でも趙徽柔は不公平を訴え。悪いのはそうさせた趙貴妃だといいはります。

感想:
趙徽柔はだんだん悪知恵がついてきましたね。張妼晗と比べて不公平だと不満を言ってますが、誰よりも可愛がられてわがままに育てられている趙徽柔が公平を口にするのはおかしな話ですね。結局のところは張妼晗が嫌いなんですよね。

ここで登場する耶律洪基は「高潔なあなた」にも登場する契丹の皇子。「天龍八部」では契丹の皇帝として登場、宋に攻めてきますが。実際の耶律洪基は平和的な人物なので宋を攻めたりはしません。ここで描かれるように宋から攻撃を仕掛けない限りは契丹との友好は続きます。

 

第54話 隣国からの敬慕

 

欧陽修は契丹の王子・耶律洪基を招待。趙家で韓琦や富弼たちと一緒に庭園を散策して詩を詠むと説明。耶律洪基はそれを聞いて非常に喜びました。仁宗 趙禎は皇后 曹丹姝と福康公主 趙徽柔を連れて宮殿を出て、耶律洪基を出迎えました。

ちょうどその時。貴妃 張妼晗が趙禎に会うためにやってきましたが、公主たちと出ていったと聞かされ腹を立て、部屋に居座ってしまいます。

趙禎は耶律洪基を中原に伝わる酒遊びに誘って楽しんでいました。欧陽修と崔白は趙禎を勝たせようとしましたが耶律洪基に見破られてしまい。結局、趙禎が罰ゲームを受けることになりました。さらに耶律洪基は欧陽修と崔白にも一緒に罰を受けるよう要求。そこで崔白は自作の詩を披露。趙禎は感心するとともに、その意味を理解して崔白と董秋和の結婚を認めます。それを見た趙徽柔は自分は好きでもない者と結婚させられるのに複雑な思いになるのでした。

趙禎が戻ると張妼晗が待っていて贈り物をすると伯父・張堯佐をのことで要求。趙禎は張堯佐を宣徽使に任命しますが。今後は後宮の家族が二府の要職にはつくことは禁ずると命令を出し。今後は過剰な要求を慎むように警告するのでした。

感想:
中華王朝では妃嬪の家族が要職につくことが多いのですが。張堯佐もそんなひとりです。
趙禎は度重なる張妼晗の要求にだんだん嫌気がしてきたようですね。でも甘やかしてきたのは趙禎ですからね。自分が悪いのですよ。

あと包拯が出てきました。ドラマや小説では正義の味方として描かれるあの包拯です。

 

第55話 最後の輝き

 

仁宗 趙禎の誕生の宴が行われました。貴妃 張妼晗は文彦博から贈られた灯籠錦の服を身につけて出席しました。仁宗が禁止したものを来ていることに妃嬪や出席者たちは驚きます。しかし曹丹姝は不機嫌な様子を見せず張妼晗を気遣う様子を見せると張妼晗も平然と返します。

趙禎も宴に参加。張妼晗を見ても彼女を非難せず、むしろ優しく彼女の体調を気遣いました。そしてその衣装を着るのをやめるように言いました。すると張妼晗は素直に二度と着ないと言います。

福康公主 趙徽柔は父のために箜篌を演奏しました。婚約者である李瑋の母は趙徽柔の演奏を褒めました。すると張妼晗は嫌がらせのために趙禎に対して趙徽柔がいつ結婚するのか聞くと、状況を理解できていない楊氏も結婚を急かします。趙禎は返事に困ってしまいました。いたたまれなくなって趙徽柔がその場を離れると曹評がいました。一緒に演奏しようという曹評でしたが、趙徽柔は避けようとするのでした。

やがて張妼晗は宴の途中で退席。雨が降る中、かつてのように舞を舞うとその場に倒れてしまいます。そして貴妃 張妼晗は息絶えました。

趙禎は張妼晗の死を知って朝廷を7日間休み、皇后の礼をもって張妼晗を葬りました。

やがて王拱辰が張妼晗に「皇后」の称号を贈るように提案。それを知った趙徽柔は驚き憤るのですが。

 

感想:
ついに貴妃 張妼晗が亡くなりました。享年31歳。なんと仁宗は皇后の格式で葬ります。

仁宗は張氏を皇后にしたかったようなので、死後。自分ののぞみを叶えたということでしょう。仁宗が死後に皇后にしたのは郭氏も同じ。仁宗は郭氏を一度廃后にした後。死後、皇后にしました。

曹皇后がいるのでもう一人皇后をおくわけにはいきませんが。死後ならいいだろうという判断です。仁宗の思惑に加えて臣下たちの派閥争いも関わっているのでこんなややこしい事になっているのですね。

ドラマではともかくお騒がせな人物が一人減りました。いよいよ趙徽柔の結婚問題が動き出しそうです。

 

・張貴妃(温成皇后)の詳しい説明はこちら。

 

孤城閉 第56・57・58・59・60話あらすじ

 

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