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美人骨・漼時宜のモデル。バイルーが演じた悲劇のヒロインとは?

美人骨 2 ドラマ人物

中国ドラマや小説の「美人骨」は悲劇的な内容でファンを魅了した作品。

ヒロインは漼時宜(ツイ・シーイー)

名門出身の漼時宜は幼いころから太子妃になると決められていました。ところがひょんなことから周生辰に恋をしました。最終的に周生辰は命を落としてしまい、悲しんだ漼時宜も身を投げてしまいます。

ドラマは6世紀ごろの中国南北朝時代の北魏を舞台にしています。

でも漼時宜は架空の人物です。

作者の墨宝非宝は漼時宜のモデルが誰かは発言したことがありません。

そこで本記事では独自に漼時宜のモデルは誰なのかを考察してみました。

 

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美人骨の漼時宜とは

まず「美人骨」の漼時宜がどういう人物なのか紹介します。ネタバレを含みますのでご注意ください。

漼時宜(ツイ・シーイー)

演:白鹿(バイ・ルー)

清河の名門、漼家の一人娘。

父は李七郎。
母は漼文君。

父は漼府に婿入り。しかし時宜が10歳の時。父の一族が罪を犯したため李七郎は妻と娘に危害が及ぶのを避けるため、離縁して去っていきます。
時宜は母方の姓を継ぎ漼家の娘として育てられました。

家柄が絶大な権力を持っていたため、幼いころから皇子の妃として育てられました。幼い頃に父が亡くなり、彼女は口がきけなくなりましたが。南辰王府とは縁があり、南辰王のもとに預けられ教育を受けていました。小南辰王が危機に陥ったときに言葉を出し後に小南辰王の11番目の徒弟になりました。そのため「十一」とも呼ばれます。漼時宜は周生辰に惹かれていき恋に落ちました。

しかし劉子行の妃になることが決まってしまいます。

周生辰は都で処刑され。漼時宜は血の手紙を受け取りました。そして結婚式の当日、彼女は笑顔で城壁から飛び降りたのでした。

その後、劉子行は金栄を殺害した後、漼時宜を「后」に追封しました。

 

漼時宜のモデル は?

漼時宜のモデルは誰でしょうか?

周生辰のモデルは蘭陵王 高長恭(こう・ちょうきょう)や清河王 元懌(げん・えき)のようです。

詳しくは:美人骨・周生辰のモデル

ということは、漼時宜のモデルは高長恭や元懌の妻や恋人と思われるかも知れませんが。漼時宜に似た人はいません。

劇中では漼時宜は劉子行に嫁ぐことになってしまいます。劉子行のモデルは北魏の元子攸。でも元子攸に正室がいたのはわかっていますが、側室がいたかどうかはわかっていません。

でもまだ手がかりはあります。それは漼時宜は清河漼氏の出身ということ。

 

清河漼氏

ドラマの漼時宜は名門の清河漼氏の出身。

清河漼氏は実在した清河崔氏(せいがさいし)がモデル。

ドラマ「美人骨」の中では清河漼氏は大きな力を持つ名門。そのため漼家で一人娘の時宜は幼い頃から皇族に嫁ぐことが決められていました。皇室からも頼りにされる有力な一族だったからです。

歴史上の清河崔氏は北魏になくてはならない一族

歴史上の清河崔氏も大きな力をもつ一族でした。

崔氏は北魏が誕生するよりずっと前。前漢の時代から存在する歴史のある一族です。崔氏は知識人を多く出す一族でした。そのため政治の世界や学者世界では大きな力を持ちました。

崔宏(さい・こう)は北魏の初代皇帝 道武帝に仕え、国号の「魏」を提案したり国の制度作りに協力。第2代 明武帝にも仕え大きな信頼を得ました。

第3代皇帝 太武帝には崔宏(さい・こう)の息子 崔浩(さい・こう)が仕えました。崔浩は晋時代のような貴族政治を復活させようとしましたが、権力集中を狙う皇帝は激怒。崔浩は処刑され、他の有力漢人貴族も粛清されました。でも逃げて生き残った者もいます。

孝文帝は漢化政策を押し進めまましたが。孝文帝にとっては漢人知識人の名門・崔氏の協力が必要でした。孝文帝は側室に崔氏の娘を迎えました。崔氏は力を盛り返し北魏の漢人社会でもトップクラスの名門になりました。

皇帝の側室になった崔氏の娘たち

ドラマ「美人骨」の皇帝・劉徽のモデルは北魏の孝明帝。孝文帝から孝明帝の時代は何人もの崔氏の娘が皇族と結婚。皇族の娘も崔氏の男と結婚していました。

そんな有力一族をモデルにしているのがドラマの清河漼氏。
漼氏の娘に生まれた時宜が皇族の妻になるのを期待されるのは当然です。

でも時宜はそんな家に生まれてしまったために悲劇に巻き込まれてしまいました。

劉子行のモデルになったのは孝荘帝 元子攸です。孝荘帝は爾朱栄(金栄のモデル)を後ろ盾にしていたので爾朱栄の娘(金貞児のモデル)を妃にしました。記録では孝荘帝には崔氏の側室はいません。

もしかしたら孝荘帝も崔氏の娘を狙っていたかも知れませんし。記録には残らない何かがあったのかも。と想像を膨らませて作られたのが時宜かもしれません。

 

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