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「ノクドゥ伝」チャ・ユルムのネタバレ

ノクドゥ伝 2 ドラマ人物

韓国ドラマ「ノクドゥ伝」は17世紀の李氏朝鮮の光海君の時代を舞台にした時代劇です。

ドラマに登場するチャ・ユルム(車律仁)は料理好きのイケメン王族。

ドラマの最初の方ではトンジュたちに協力して「いい人」ぶっています。

ところが物語途中から本性を現し始めて。やがて反乱を起こします。

チャ・ユルムの正体は綾陽君(ヌンヤングン)。

歴史上も光海君に反乱を起こした人物。

後の16代朝鮮王 仁祖です。

ドラマのチャ・ユルムとモデルになった綾陽君とはどのような人物なのか紹介します。

 

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ドラマ「ノクドゥ伝」のチャ・ユルム(車律仁)とは

演:カン・テオ
子役:チョン・ジンソ

ドラマに登場するチャ・ユルムはどういう人物なのか簡単に紹介します。

チャ・ユルムは朝鮮の王族です。

トンジュの許嫁。トンジュの正体は領議政 柳永慶の娘・柳恩瑞。そして王族のユルムと婚約していました。光海君によって柳永慶が処刑され、一家も離散。ユルムとトンジュの婚約も破棄になりました。

でもユルムは今でもトンジュのことが忘れられません。

遊び人の「チャ・ユルム」と名乗り寡婦村に出入りしています。妓生たちに人気があります。料理が得意という両班らしくない特技を持っています。

朝鮮の両班の男が料理するって絶対ありえませんが。そこが「ラブコメ」ですよね。

前半はトンジュやノクドゥたちを助けるいい人として登場。

ところが、トンジュが男でトンジュといい仲なのを知って怒り出します。

ノクドゥが光海君の息子だと知ってしまい、トンジュにバラしてしまいます。

物語中盤。チャ・ユルムは目的を達成するため行動開始。

ユルムの正体は 綾陽君(ヌンヤングン)でした。
光海君の異母兄弟・定遠君の長男です。

綾陽君の目的は家族を殺した光海君を倒し、自分が王になること。

そのためには手段を選ばない冷酷な人間です。

島に流されてきた永昌大君(ヨンチャンテグン)を平気で殺害。永昌大君を担いで謀反を起こそうとしているホ・ユンたちを脅して仲間にしようとします。

用済みになった人たちを抹殺したり、ノクドゥに殺意をあらわにしたり。物語序盤の「いい人」が嘘のよう。

トンジュには仇を討ってやるから自分のもとに残れと言って彼女を引き止めました。

そしていよいよ反乱を起こし王宮に乗り込みます。王宮ではノクドゥが綾陽君の前に現れ、反乱を阻止しようとします。綾陽君はノクドゥと戦いました。ところがトンジュがノクドゥをかばったのを見て、自分はトンジュの愛を得られないと気付き愕然とします。

その後、光海君が戻ってきて一度はひきあげます。

しかし9年後。光海君に対して再び反乱を起こして成功。

そして光海君に「綾陽君とノクドゥの誕生日が同じ。巫女の予言が告げた王になる者はノクドゥではなく私のことだったのだ」と告げ王になります。

 

綾陽君(ヌンヤングン)

歴史上の綾陽君について紹介します。

父は定遠君。
定遠君は14代宣祖の五男。光海君の弟です。

綾陽君は宣祖の初孫。そのため宣祖に大変可愛がられ王宮で育てられました。

光海君が即位したあと。

1615年(光海君7)。永昌大君を担いで謀反を起こそうとしたとして重臣たちが粛清されました。永昌大君も処刑され。仁穆王后は廃位になって幽閉されました。

このあと弟の綾昌君は「綾昌君が王になるという占いが出たので臣下たちが担いで王にしようとしている」と訴えられました。綾昌君は人望があって慕われていましたが、綾昌君本人は謀反を起こすつもりはなかったでしょう。謀反の噂はでっち上げです。

島流しになった綾昌君は流刑先の江華島で自殺。父・定遠君はショックのあまり死亡しました。

弟と親を失った綾陽君は復讐を誓います。

ドラマ「ノクドゥ伝」ラストで描かれるチャ・ユルム(綾陽君)の反乱はこの時の争いがモデル。ドラマでも「王になる占い結果」が事件のもとになってます。光海君は「王になる者」がノクドゥだと思ってたのですが、ラストで綾陽君が「占いの主は私だ」と宣言します。史実では「王になる占い結果」がでたとされたのは綾陽君の弟・綾昌君でした。

史実では永昌大君の死亡後に綾陽君の家族が死亡しているのですが。ドラマでは永昌大君の死亡前に綾陽君の家族が殺され、光海君に復讐を誓うという設定になってます。史実の流れとは違いますがそこは作り話なので。そういうお話だと割り切っておきましょう。

反乱

1623年(光海君15)。綾陽君は金瑬(キム・リュ)、金自點(キム・ジャジョム)たちとともにクーデターを起こしました。

ドラマ「ノクドゥ伝」ではチャ・ユルム(綾陽君)の2回めの反乱がこちら。

綾陽君が宮殿に到着した時、光海君は逃げていましたがすぐに捕まりました。

綾陽君は光海君から王の身分を剥奪。王族(○○君)の身分に下げて江華島に流しました。

光海君の側近や北人派を処刑。40人あまりが斬首され、200人が粛清されました。李氏朝鮮では他にもクーデターがありますが。このときほど多くの死者がでたクーデターは他にありません。

そして綾陽君は廃妃になった仁穆王后を復活させ。自分が王に即位します。

仁祖の時代

ノクドゥ伝ではユルム(綾陽君)が王になった後のことは描かれません。参考までに紹介しておきます。。

第16代朝鮮王 仁祖の誕生です。

でも仁祖の治世は屈辱続きでした。臣下には反乱を起こされ。後金・清との戦争に敗北。清の属国になってしまいます。

そして清に昭顕世子(ソヒョンセジャ)を人質としてさし出しだしますが。帰ってきた昭顕世子は謎の急死。

昭顕世子は清の強さと先進性に驚き、清との協調を考えていました。仁祖やその側近たちは清にかぶれた世子を憎みました。世子は暗殺されたとも言われます(人質になった人が裏切り者扱いされるのは朝鮮ではよくあることです)。

ここはドラマ「華政」や「宮廷残酷史・花たちの戦い」で描かれるような内容です。

仁祖は在位24年で死去。波乱の人生でした。

そして鳳林大君(孝宗)があとを継ぎます。

 

 ・綾陽君の詳しい説明はこちら

 

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