順陽公主 (宇文氏)北周武帝の妹は独孤伽羅と仲が悪い

周1.3 南北朝

順陽公主 (宇文氏)は北周武帝の妹。

楊堅(よう けん)の弟・楊瓚(よう さん)の妻です。

中国ドラマ「独孤皇后」では 宇文珠(うぶん じゅ)の名前で登場します。

「順陽公主」と呼ばれる皇女は歴史上何人かいます。

この記事で紹介するのは北周時代の宇文氏の順陽公主を紹介します。

史実の順陽公主 (宇文氏)はどんな人物だったのか紹介します。

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順陽公主 (宇文氏)の史実

いつの時代の人?

生年月日:不明
没年月日:不明

姓:宇文
名称:不明
国:北周
地位:北周公主(皇女)
称号:順陽公主(じゅんようこうしゅ)
父:宇文泰(うぶん たい)
母:不明
夫:楊瓚(よう さん)

子供:7男

彼女は宇文泰の娘。北周から隋の時代に生きた人物です。

日本では飛鳥時代になります。

北周時代

生年は不明。

父は北魏~西魏で大きな力をもっていた宇文泰。

兄には北周の明帝 宇文毓(うぶん いく)、武帝・宇文邕(うぶん よう)などがいます。

宇文泰一家

北周時代。楊堅の弟・楊瓚(よう さん)と結婚しました。

兄の宇文邕は楊瓚とは仲がよかったようです。

楊瓚は北周皇帝になった武帝・宇文邕 に忠誠を尽くしていました。武帝も大変信頼していました。妹を嫁がせてもいいと思ったいたようです。

ところが順陽公主は楊堅の妻・独孤伽羅とは仲がよくありません。

独孤伽羅は宇文護に父を殺され兄たちも左遷されました。宇文一族に良くない感情があっても不思議ではありません。でも娘・楊麗華を武帝の子(後の宣帝)に嫁がせています。

宇文泰の子たちもむしろ宇文護の横暴に苦しんでいたのですから。それだけでは順陽公主を嫌う理由にはなりません。でも宣帝と麗華は上手くいきませんでした。最終的には宇文一族にはいい感情は持ってなかったかもしれません。

独孤伽羅は歴史上も気の強い人物でした。いちど不仲になったら簡単には仲直りはできなかったでしょう。宇文家も独孤家も鮮卑といわれますが祖先は匈奴です。遊牧民の血を受け継ぐ女性は気が強いのです。

妻同士の不仲は楊堅と楊瓚の関係にも影響します。北周皇帝一族に忠義を尽くす楊瓚と、独自に権力をもとうとする楊堅の関係は悪くなる一方です。楊瓚は楊堅を排除しようと計画しましたが、楊堅にばれて失敗しました。でも楊堅は楊瓚を罰しません。

楊瓚がそういう行動をとれば「宇文家の嫁のせいだ」と妻が悪いことにされます。楊堅・独孤伽羅夫妻はますます順陽公主に不信感をもったでしょう。

順陽公主・楊瓚夫妻と、楊堅・独孤伽羅夫妻の人間関係の相関図はこんな感じです。

人物相関図

歴史上の人間関係です。ドラマの人間関係とは違います。

隋の時代・親族が処刑されて義理の兄が皇帝になる

581年旧暦2月。楊堅が8歳の北周静帝・宇文闡(うぶんせん)から皇帝の座を奪いました。

楊堅は宇文一族を粛清しました。兄の 周閔帝・宇文覚の子・宇文湜。周明帝 宇文毓の子・宇文貞、宇文寔。周武帝 宇文邕の子・宇文贊、宇文贄、宇文允、宇文充、宇文兌、宇文元。順陽公主の甥たち。周宣帝 宇文贇の子、宇文衎、宇文術。そして北周静帝・宇文闡が処刑されました。李徳林たち楊堅に反対する重臣も処刑しました。

楊堅は国名を「隋」にしました。

夫・楊瓚には勝王の称号と雍州牧の役職が与えられました。

順陽公主は公主(皇女)ではなくなりました。勝王妃とよばれます。

勝王妃宇文氏はひどく落ち込んで鬱状態になりました。

それはそうです。自分の兄弟や甥が皇帝になり。皇族として暮らしていたのです。ところが楊堅に皇帝の地位を奪われ、宇文一族の男子はほとんど殺されました。これで恨みを持たないほうがおかしいです。

楊堅たちにとっては、宇文護も西魏皇族の拓跋氏を殺して宇文覚を即位させた。同じじゃないか。と思うでしょう。

でも、リアルタイムで身内を殺された順陽公主がそんな過去の理屈で納得できるはすがありません。

独孤伽羅を呪詛する

しかも、勝王妃 宇文氏はもともと独孤伽羅とは仲がよくありません。

勝王妃 宇文氏は呪詛を行いました。独孤伽羅たちを呪ったのです。

でも隋文帝・楊堅にばれてしまいました。

もしかしたら勝王妃を陥れるでっちあげの罪だったかもしれません。でも、当時は呪いや予言が本当にあると信じられていた時代です。でっちあげがなくても勝王妃 宇文氏は独孤伽羅を呪ったでしょう。

楊堅は楊瓚に妻を離縁するよう命令しました。

ところが楊瓚は宇文氏と別れたくありません。楊瓚は文帝楊堅に離縁を取り消すように懇願しました。楊堅も楊瓚の意志の硬さを変えることはできませんでした。

隋文帝 楊堅は二人が夫婦でいることは認めました。そのかわり宇文氏を皇籍から外しました。庶民になったのです。

さらにこの事件で隋文帝 楊堅は楊瓚への不信感を高めました。

やがて楊瓚は楊堅に呼び出され栗園に向かいます。そして急死しました。人びとは毒殺されたと噂しました。

宇文氏がその後、どうなったかはわかりません。

テレビドラマ

独孤皇后 2019年 演:諶曦子 役名:宇文珠

北周公主の宇文珠はたまたま出会った楊瓚に一目惚れ。楊瓚を自分のものにしようと熱烈にアタック。ドラマでも楊堅の弟・楊瓚と結婚します。

ところが宇文珠は宇文護と内通してしまいます。隋建国後にそれが問題にされます。独孤伽羅はそのことが朝廷内の問題になるのは望んでなかったように描かれます。楊瓚と宇文珠は庶民として生きていく。という内容です。楊堅が楊瓚を殺害するシーンはなし。

歴史上は仲が悪かった順陽公主(宇文氏)と独孤伽羅ですが。このドラマでは独孤伽羅は「いい人」なので険悪な仲になったりはしません。むしろ宇文珠のほうが悪いような描かれ方です。

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