中国ドラマ「尚食(しょうしょく)」の第37・38・39・40話(最終回)のあらすじ・ネタバレ紹介記事です。
いよいよ最終回です。
15世紀の明朝。5代皇帝 宣徳帝の時代。
宣徳帝 朱瞻基は皇后 胡善祥に辛くあたっていました。
さらに貴妃 姚子衿は食事をしたあと倒れて昏睡状態になってしまいます。
胡善祥がお見舞いに行くと 朱瞻基は冷ややかな態度で胡善祥の出入りを禁止。
紫萍は皇太后に皇后が毒を持ったのではない。何者かが皇后と姚子衿の仲を裂こうとしていると訴えるのですが。
姚子衿と朱瞻基はいったいどうなってしまうのでしょうか?
尚食(しょうしょく)の登場人物
・朱瞻基(しゅ・せんき)/宣徳帝
演:許凱(シュー・カイ)
・姚子衿(よう・しきん)/孫妃/貴妃
演:呉謹言(ウー・ジンイエン)
・游一帆(ゆう・いつはん)/朱瞻礼(しゅ・せんれい)
演:王一哲(ワン・イージョ)
・胡善祥(こ・ぜんしょう)/皇后
演:張楠
・殷紫萍(いん・しへい)
演:何瑞賢
・張皇太后
演:劉敏
第37話 后位より尊いもの
皇太后は殷紫萍の言葉を高く評価。この件については調査すると答えました。計画を邪魔された呉妙賢は殷紫萍に怒りをぶつけます。殷紫萍は呉妙賢の仕業だと疑うのでした。
姚子衿はまだ昏睡状態でした。宣徳帝 朱瞻基は怒って胡善祥を廃后にすると決定。太后も宣徳帝を説得できず、臣下達も廃后に反対しました。でも宣徳帝は誰の言うことも聞こうとしません。
やがて姚子衿は目を覚まし、宣徳帝は喜びました。でも姚子衿は何かがおかしいと感じ乾清宮に確認しに行くことにしましたが、廃后に反対する大臣たちは姚子衿を妖妃と非難しするのでした。
姚子衿は宣徳帝に命令を撤回するように懇願しますが、宣徳帝はすでに決定したこと。胡善祥には皇后はふさわしくないと言います。
太后は姚子衿を呼び出し、胡皇后がもっていた鳳印と儀仗を見せ「ようやく望みが叶ったわね」と皮肉を言いますが。姚子衿は皇后冊立は望みではないと反論して儀仗を燃やしてしまいます。太后は姚子衿を見くびっていたと思い宣徳帝を呼ぶのでした。
ところがその後、紫禁城を地震が襲いました。
感想と解説
ついに胡善祥が廃后に。なんだかあっさり廃后を決めてしまったようにみえるけど大丈夫?
宣徳元年(1426年)に北京を地震が襲ったのは事実。この年に漢王 朱高煦の反乱が起きています。
第38話 皇帝の親征 感想とネタバレ
袁琦は調査結果を宣徳帝 朱瞻基に報告。呉妙賢が毒入りの香料を作っていたことが明らかにされました。呉妙賢は宣徳帝がいつから疑われていたのか理解できず狼狽えると。宣徳帝は証人を呼び出しました。呉妙賢はやってきた英国公を見て顔色が変わります。
英国公の協力で宮内に潜んでいる間者や漢王 朱高煦が反乱を起こすために引き込んだ共犯者が2000人以上いることが明らかになり、漢王の手下が次々と捕らえられました。
廃后の件は宣徳帝が反乱分子をあぶり出すために仕組んだ芝居だったことが明らかになります。
呉妙賢は投獄されました。姚子衿は彼女の後を追い、家族が漢王の人質になって従っていたこと。廃后の策を思いつきましたが、結局は朱瞻基に見破られましたを話します。
姚子衿は呉妙賢の死刑を止めるように言いますが。宣徳帝は漢王の討伐が終わるまで待つように言って、遠征に向かいました。
皇帝が遠征している間。都には被災した難民があふれていました。
感想と解説
廃后の件は朱瞻基の芝居で。漢王の謀反が明らかになったのはよかったけど。ちょっと話が出来すぎな気も。朱瞻基は本当に廃したかったのでは?と思ってしまいます。
さて自ら漢王の討伐に出かけた宣徳帝ですが、地震直後の北京は大変なことに。いったいどうするのでしょうか。
医術ができる皇后といえば「女医明妃伝」を思い出しますね。あちらは宣徳帝の次の世代の物語ですけど。もちろんどちらも作り話です。
第39話 長い夜
大勢の人々が押し寄せ、食料が不足していました。方典膳は皇太后に対策があると言いました。彼女は貯蓄した食べ物を見せに行きました。かつて孟尚宮は宮中の浪費がひどいことに気づき、捨てられようとしていた残り物を使って保存食を作り保管していました。これがあれば半年間、都の避難民の食事には困りません。これを知った人々は孟尚食の先見の明に驚きました。
方典膳は姚子衿に「野菜集」を渡しました。孟尚宮はまだ冷宮にいましたが、太后に真実を話して孟尚宮の過去の過ちを許すようにとお願いしました。
姚子衿は牢獄の蘇月華にのもとへ向かいました。蘇月華は反省しようとしませんでしたが。孟尚宮のことを聞き涙を流します。
そのころ宣徳帝 朱瞻基は漢王 朱高煦を討伐するため楽安に向かっていました。その途中。袁琦が茶を持ってきました。朱瞻基が茶を飲むのを見届けると、幕を下ろしてその場を去りました。そして袁琦は漢王に宣徳帝が死んだと報告。
漢王 朱高煦と趙王 朱高燧が反乱を起こし皇宮は占領され。妃嬪たちは軟禁されたのでした。
感想と解説
蘇月華は方典膳を誤解してたんですね。許せてよかったね。それはともかく。都の難民が半年食べていけるだけの食料があったなんて。どんだけの保存食を用意したというのでしょうか。それだけの保存食をいち尚食の裁量で用意できるのでしょうか?謎だらけです。
第40話(最終回) それぞれの道 ネタバレ
漢王 朱高煦と趙王 朱高燧の反乱により乾清宮が陥落しそうになっていましたが。襄王が錦衣衛を率いて乾清宮全体を包囲。宣徳帝 朱瞻基が援軍を率いて到着。宣徳帝は漢王を生け捕りにしました。
宣徳帝は漢王と趙王が起こした反乱は遊一帆こと朱瞻礼が黒幕だと明かしました。遊一帆は自分が敗れたことを知り、飢饉が起こり民が疲弊しているのに権力争いを続ける朱家を正すためには才能のある者が国を守るために行動するしかないのだと語りました。
そして朱瞻礼は朱瞻基と刃を交えますが、最後は自ら朱瞻基の剣に向かって行きました。朱瞻礼は死ぬ前に朱瞻基に今日の誓いを忘れないようにと言い残し息絶えました。
その後、反乱軍は次々と降伏しました。
皇太后は孟紫澐に朱高煦に毒酒を届けさせました。朱高煦は毒酒を飲み死亡。そして孟紫澐も毒酒を飲み干し朱高煦のもとへ行きました。
蘇月華は釈放され孟紫澐の亡骸に対面しました。
殷紫萍は尚食に任命されました。感激する彼女でしたが、姚子衿に手紙を残して宮殿を去りました。
宣徳帝は裏切った袁琦を極刑に処しましたが。叔父を殺すことに耐えられず、趙王を赦免しました。趙王は二度と裏切らないと誓います。
胡善祥は宮殿を出ていくことを決心。宣徳帝は彼女を長楽宮に移すことにしました。
方含英が新しい尚食になり。蘇月華は毎日食材を届けています。呉妙賢は赦免され家族のもとに帰って行きました。
そして姚子衿は今も宣徳帝 朱瞻基とともにいるのでした。
終わり
最終回までの感想と解説
最後はまるく収まりましたね。
まあ、あの場面で朱瞻基が死ぬはずないですよね。
遊一帆こと朱瞻礼にはモデルになった人がいます。
漢王の息子・朱瞻圻ですね。史実では父に恨みがあったらしいですが。父に挙兵をそそのかしたりとなかなかの曲者です。
史実では孫氏を寵愛した宣徳帝が胡善祥が子を産まないのを理由に廃后にして孫妃を皇后にしたのですけど。
このドラマでは孫氏(姚子衿)も胡善祥も宣徳帝も悪者にならない終わり方でした。
呉妙賢は許されて出ていったけど。明景帝 朱祁鈺(呉賢妃の息子)はどうなるの?
それにしてもタイトルになってる尚食になったのが最終的に方含英だったとは意外です。
瓔珞のスタッフの作品ということで期待していました。でも全体的にテンポが遅くて演出も古臭い。女性キャラの見た目が似てるので区別がつきにくいです。
でも食事が美味しそうに撮れていのは良かったですね。中国ドラマは料理を美味しそうに演出するのが上手い。
次回作に期待です。
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