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大宋宮詞 第57・58・59・60・61話(最終回)あらすじとネタバレ

大宋宮詞 0 あらすじ

中国ドラマ「大宋宮詞(だいそうぐうし) ~愛と策謀の宮廷絵巻~」の第57・58・59・60・61話(最終回)あらすじとネタバレ紹介記事です。

いよいよ最終回です。

仁宗 趙禎は曹汝と一緒に都を出ました。

劉娥は病気になりながらも皇太后としての威厳を保ちながら朝廷に出ていました。

趙鎮は茶屋で「先帝の皇后は妃の生んだ皇子を山猫に取りかえて自分の子供にした。今の皇帝は敵を母だと思っている」と話を聞きました。

その話に趙鎮はショックをうけるのでした。

 

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番組情報

原題:大宋宮詞
英語:Palace of Devotion
2021、中国
全61話

キャスト

劉娥(りゅう・が)
演:劉濤(リウ・タオ)

趙禎(ちょう・てい)/仁宗
演:鄭偉

蘇義簡(そ・ぎかん)
演:曹磊(ツァオ・レイ)

 

第57話

 

仁宗 趙禎は民から聞いた話で自分の出生に疑いがあることを知りました。でもそれは丁謂が仁宗 と皇太后 劉娥を分断させる策略でした。丁謂が趙禎と会ったことを知った劉娥は、目の届くところで監視しようと丁謂を都に呼び戻します。

趙禎は劉娥は自分の母ではないと疑い、それを確かめるため都に戻りました。劉娥は皇帝が軽々しく都を留守にしたことを注意します。

劉娥と蘇義簡は趙禎は出生の秘密を知る李載豊と董侍医を丁謂よりも先に確保しなければと動き出します。

仁宗 趙禎は李載豊と董侍医を連れてくるように丁謂に命令しました。ところが李載豊と董侍医は殺害されてしまいます。丁謂は劉娥の仕業ではないかと疑うのでした。

王欽若はこの件を利用すれば劉娥を退位させられると判断、事件の調査をはじめます。

趙禎と劉娥の関係は疎遠になり一緒に食事をすることもなくなるのでした。

 

感想と解説

史実では劉太后の死後、李宸妃が仁宗の生母だとわかると李宸妃の弟は仁宗によって取り立てられます。ドラマではここで李載豊を殺してしまうんですね。

劉娥が仕組んだわけではありませんが、やってることは劉娥サイドの方が悪いと思うんですけどね。それが国のためと言って正当化されてるのが恐ろしい。

 

第58話

 

太廟では真宗 趙恒の祭祀が行われ、皇太后 劉娥、仁宗 趙禎、そして多数の大臣が集まっていました。そこに曹鑑は皇太后に垂簾聴政を止めさせるつもりで文官や儒学生たちを引き連れてやってきます。

趙禎は太廟の前で跪き真宗に自分の出生の真相が明らかになるように祈っています。

曹鑑の動きを知った蘇義簡の手下は蘇義簡に報告。蘇義簡は郭崇信と共に禁軍を動かして太学館を包囲しました。蘇義簡は中に入り曹鑑を説得しようとしました。でも怒り狂った曹鑑はあくまでも劉娥の垂簾聴政の廃止を訴え、曹鑑は死をもって諫言すると言うと柱にぶつかり自害しました。

曹利用は父が死んだことを知ると遺体を引き取りたいと仁宗 趙禎に言います。仁宗 趙禎は郭崇信に太学館の包囲を解くように命令。ところが郭崇信は皇太后の命令だと拒否。怒る趙禎。そこに劉娥がやってきて彼らは謀叛を起こしたから包囲したといいますが。趙禎は垂簾聴政を止めるように訴えることは謀反ではないと反論します。

やがて蘇義簡が李載豊と董侍医を始末したことが明らかになってしまい・・・

 

解説と感想

中国ドラマおなじみの自害シーン。曹鑑は別にいなくてもいいですが。ここで死んでも意味ないと思うのですけどね。

いくら垂簾聴政で皇帝が操り人形でも皇帝の知らないところで皇太后の命令一つで軍隊を動かせるわけじゃありません。この場合、謀反人になるのは皇帝の命令なしに禁軍を動かした蘇義簡なんですけどね。

宋では臣下や文官が口で訴えただけでは武力で危害を加えてはいけません。文官には主張する権利が認められています。曹鑑は嫌なやつですが、ここは趙禎が正しい。劉娥は太祖の遺言を知らないのでしょうか?

 

第59話

 

蘇義簡が李載豊と董侍医を殺害したことが明らかになり丁謂と王欽若は皇太后 劉娥に対して蘇義簡の死罪を要求します。

劉娥は蘇義簡を助けようとしますがよい方法が見つかりません。

趙禎は蘇義簡の金絲弓を見つめ、彼が人を殺すのは太后のため、そして自分の出生のためだと嘆きます。

蘇義簡も趙禎のためにも法に基づいた処分を望み、皇太后のために働けたので思い残すことはないといいます。そして皇太后 劉娥は蘇義簡に死刑を宣告。蘇義簡は処刑台に消えました。

その後、劉娥は趙禎と話をして、山猫が太子に入れ替わった事件や、趙禎の生母が李婉児であることを話します。

劉娥は棺を開けて趙禎に李婉児を見せ、趙禎は初めて自分の出生について理解します。そして趙禎は遺言状を見つけ自分が劉娥を誤解していたことを知るのでした。

 

解説と感想

結局、蘇義簡が忠臣として犠牲になってしまいました。蘇義簡も気の毒な役回りですよね。

李婉児の子を劉娥の子にしたという事実は変えずに。劉娥を徹底的に善人に描いているので周りの人がどんどん犠牲になってしまう。

 

第60話

 

仁宗 趙禎は出生の秘密を知り、遺言状を読みました。そして皇太后 劉娥に持っていた感情が謝りだったことを知り。劉娥が生みの母ではなくても、今まで育ててもらった恩があるので感謝しました。そして劉娥の勧める郭清悟を皇后とすることにしました。

蘇義簡は処刑される前、丁謂の悪事の証拠を集めるように蘇洵に指示していました。集まった証拠を見た仁宗は激怒。丁謂は刑部の尋問を受けた後、崖州の司戶参軍に左遷。家財は没収され多数の賄賂がみつかりました。

王欽若は罪を逃れるため辞職を申し出、劉娥は許可しました。王欽露は馬車で都を去り、簡素で平凡な家の中庭で一人息を引き取りました。 

皇宮では。仁宗 趙禎と郭清悟の婚儀が行われ。郭清悟が皇后になりました。

その後。曹汝も宮中に迎え入れられ妃になりました。

でも趙禎はやっぱり郭清悟の振る舞いが好きになれません。つい曹汝に漏らしてしまいますが。郭清悟に聞かれてしまいます。

 

解説と感想

ドラマでは丁謂と王欽若は劉娥と敵対していますが。実際には劉皇后と丁謂と王欽若は仲間でした。ところが丁謂が横暴になり。劉太后の時代に丁謂と王欽若は左遷。丁謂と王欽若の間でも対立があって潰しあいになったのですがそこは省略してまとめて退場。

このドラマは劉娥をヒロインとして描くのでそれでもいいのでしょう。

 

第61話(最終回)

 

皇后の郭清悟は貴妃 曹汝を謀叛人の娘と罵りひっぱたこうとしますが。間に入った仁宗 趙禎を叩いてしまいます。皇太后 劉娥は皇后と貴妃の争いに苦言を言いますが、処分は趙禎に任せます。

趙禎は郭清悟には皇后にふさわしくない振る舞いを下として禁足一ヶ月。曹汝は巻き込まれたただけだとして褒美を与えました。それを知った皇太后 劉娥は良い裁きだと褒めます。

年老いた皇太后 劉娥は趙禎に政権を返上すると言って倒れてしまいます。

隠居した劉娥は自分が重い病気で余命が少ないことを趙禎に伝えると、最後の願いとして皇族しか入れない太廟で趙恒の祭祀をしたいと言いました。

そこで趙禎は蘇明允と相談。劉娥のために儀天冠と袞衣を作りました。それを直要すれば皇帝と同じ身分になり太廟に入れます。

当日。大臣や後宮の妃嬪たちは太廟の両側に列をなしました。劉娥は袞衣を身にまとい、趙禎に案内されて太廟の大殿の前に進みました。劉娥は真宗の霊廟の前で今までを振り返りました。そして一通り語り終えると冠を外し袞衣を脱いで真宗の霊前に供えました。

彼女は真宗と初めて出会ったときと同じように素朴な衣服を身に着けて大殿を出ると倒れてしまい。趙禎の腕の中で息を引き取るのでした。

 

終わり

 

解説と感想

 

史実では死の間際。劉太后は太廟で祭祀を行う時に「皇帝の服を着たい」と希望。すると臣下は皇帝の服を着るのは反対しました。最終的に皇帝の服から装飾を少し減らし剣を持たないことで決着しました。

このエピソードをもとに最終回の最後の場面が作られています。ドラマでは劉娥を太廟に入れるために皇帝に準じた服を用意したことになってますが。実際には皇后・皇太后の服でも入るのはOK。皇帝の服を着るのに反対があったのです。

悪女として語られがちな劉娥を違った視点でドラマ化する試みはよかったと思いますが。シナリオや演出が幼稚でわざとらしく感じました。中国のサイトでも酷評され、同じ年に公開されたドラマで最低ランクの評価を受けていました。それも仕方ないかなというデキです。

 

 

・史実の劉娥 章献明粛 皇后 劉氏の詳しい説明はこちら

 

・皇太后 になってからの章献明粛 皇后

 

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