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孤城閉 第66・67・68・69(最終回)話あらすじとネタバレ感想

孤城閉 0 あらすじ

中国ドラマ「孤城閉(こじょうへい)~仁宗、その愛と大義~」第66・67・68・69(最終回)話のあらすじとネタバレ感想紹介記事です。

いよいよ最終回です。

梁懐吉の上官・梁全一はこの騒動の責任をとって辞職。

役人たちによる梁懐吉への批判は高まります。

仁宗 趙禎は趙徽柔のこともあり梁懐吉を罰したくありませんが。司馬光たちは梁懐吉が主を惑わせる悪魔だと激しく非難していました。

趙徽柔は公主府に戻り、李瑋との同居生活が始まります。

梁懐吉は西京に左遷になり掃除係として働くことになりました。

数カ月後。

張茂則が西京にやってきて荷物をまとめて梁懐吉に戻るように言います。

 

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番組情報

原題:清平楽
英語:Serenade of Peaceful Joy
2020年、中国
全69話

原作:孤城閉
英語:Held in the Lonely
作者:米蘭Lady

 

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主要人物

趙禎(ちょう・てい)/仁宗
 演:王凱(ワン・カイ)

曹丹姝(そう・たんしゅ)/曹皇后
 演:江疏影(ジャン・シューイン)

苗心禾(びょう・しんか)
 演:許齢月

趙徽柔(ちょう・びじゅう)/兗国公主・福康公主
 演:何思甜

 

第66話 涙を見せないで

 

梁懐吉は都に戻される事になりました。趙徽柔と一緒に暮らすことはできませんが、仁宗 趙禎や皇后 曹丹姝は梁懐吉が無事なのを伝えるため、重陽節の日に梁懐吉が参内して趙徽柔に会えるように手配しました。そして臣下たちの目につきにくいように適当な役職を与えると言います。しかし梁懐吉は趙徽柔の涙を見るのがつらく、遠くから公主の姿を見るだけでいいと願うのでした。

趙宗実は自分が皇太子に立てられるという噂を聞いて不安になり体調を崩していました。妻の高滔滔は皇后 曹丹姝に会って、皇帝を説得して趙宗実を政争から遠ざけ地方で穏やかに暮らせるようにお願いしました。

深夜、梁懐吉に会えない趙徽柔は公主府に放火。連絡をうけた趙禎はパニックになり曹丹姝は梁懐吉を公主府に派遣。梁懐吉は趙徽柔を救出しました。それを見た楊氏は梁懐吉が戻ってきたのを知って驚き、平穏な暮らしが壊されると思い自殺しようとします。梁懐吉が楊氏の自殺をやめさせると、楊氏は公主を妻にした李瑋の苦悩を訴え梁懐吉が趙徽柔に会わないように懇願します。しかし李瑋は梁懐吉がいなければ趙徽柔が悲しむと思い梁懐吉を引き止めるのでした。

趙徽柔は李瑋が嘉慶子を側室にしようとしているのを知り。嘉慶子に自分のような苦しみを味わってほしくないと思い父に頼んで許可しないようにしてもらおうと考えますが。嘉慶子は李瑋が好きで自ら望んでいると知り。嘉慶子が側室になるのを認め、好きな人と堂々と一緒に入られる嘉慶子を羨ましいと思うのでした。

 

感想と解説

史実でも兗国公主(趙徽柔)は自殺未遂や放火をしていたようで。仁宗は困り果てて梁懐吉を呼び戻します。

ここで梁懐吉と楊氏が和解したのは良かったですね。皇帝の命令で梁懐吉を公主府に再び派遣したので梁懐吉や楊氏の意志ではどうにもならないのですし、だいいち趙徽柔が怒り出してまた楊氏とのバトル勃発。李瑋には梁懐吉を断る権利はないのですね。

原作では嘉慶子は崔白が好きで李瑋とは一緒にはならないです。また、史実では公主の侍女も一緒になって李瑋を虐めていました。それだと公主が悪者みたいなのでドラマでは李瑋にも救いが用意されていますね。

 

第67話 愛と大義

 

仁宗 趙鎮は趙徽柔が放火した後、すぐに大臣たちを呼んで会議をしました。放置していたら公主の放火を嗅ぎつけた廷臣たちが大騒ぎして徽柔を弾劾するかもしれないと思ったからです。

司馬光は梁懐吉が戻ってきたことを知り、梁懐吉の処罰と追放を要求します。

 

元宵節の夜。趙禎たちは女相撲を見てみました。すると司馬光が女相撲を廃止するように言い出します。すると趙徽柔が太宗が認めたと言い出します。司馬光はそのことは知らなかったので引き下がりました。でも太宗の言葉は趙徽柔がでっちあげたものでした。

趙徽柔は自分は梁懐吉なしでは生きていけない。李瑋には嘉慶子がいるので彼女に李瑋の子を産んでもらい、自分は子を産まない。と趙禎に言います。趙禎は徽柔のために梁懐吉を公主府に戻すことにしました。それを聞いた司馬光が文句を言いに来ますが、趙宗実が宗正寺の長になる件を持ち出して話題をそらします。

李瑋は趙徽柔に会い、誕生日の贈り物があると言います。李瑋に会いたくない趙徽柔でしたがどうしてもいうので仕方なく会います。李瑋は自分を批判して都を離れると言います。そして兄が皇帝に対して李瑋と趙徽柔を離縁させてもらえるように懇願するというのでした。そして李瑋は離縁状を渡すのでした。

趙徽柔は驚きました。自由になれることに喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか分からないでいました。

一方、梁元生は梁懐吉が役人たちから怪物と呼ばれているの知って弟を救おうと決意、韓琦に相談します。

 

感想と解説

史実では李瑋と趙徽柔を別居させるため。苗妃が李瑋のもとに手下を送り込んで李瑋が不正をしていないか監視させるのですが。李瑋に落ち度はなく、苗妃は仁宗に李瑋を賜死させるように懇願するのですが、曹皇后が李瑋の賜死に反対。その後、李瑋の兄が離縁を懇願。離縁が成立します。

このドラマでは苗妃は「いい人」なので「李瑋に賜死」はなかったことにされて無難に地方異動になってますね。ここで苗妃が李瑋を賜死にとか言い出したら感じ悪いですからね。ドラマとしてはそのほうがまとまりがいいのでしょう。

 

第68話 過ちが生んだ功

 

韓琦は最初は梁懐吉の素性を仁宗 趙禎に伝える気はありませんでした。でも、諫官たちによる趙徽柔への弾劾が激しくなっています。梁懐吉を死罪にしろという意見もあります。そこで韓琦と張茂則は梁懐吉の素性を知らせるため密奏を提出。それを見た趙禎は梁懐吉があの梁家の子供だと知って驚きました。趙禎は韓琦に対して梁懐吉を犠牲にするつもりはないと言うと、張茂則に梁懐吉を連れてくるように命じました。

朝議の場で司馬光は李瑋の左遷を撤回して梁懐吉を死罪にするよう求めました。しかし趙禎はその要求には答えず、梁懐吉を連れてこさせて元の名前の梁元亨に戻すよう命令しました。趙禎や欧陽修が梁懐吉を養護しますが、司馬光は譲りません。王陶も梁懐吉の追放を求めます。趙禎はそれも拒否。すると司馬光は官帽を脱ぎ辞職と自殺をちらつかせてます。大臣たちが困っていると趙徽柔が人形を持ってやってきて司馬光の作った詞のいち部を読み上げ、趙徽柔を非難しました。

趙禎は梁懐吉に命じて趙徽柔を退場させると、司馬光を説得させるのでした。韓琦と欧陽修が今後どうするかを提案します。

趙禎は趙徽柔を兗国公主から沂国公主に格下げ。離縁させることにしました。それでも司馬光は不満です。趙禎は親孝行のために公主を自分の生母の甥に嫁がせたのだから、公主にも言い聞かせるべきではと言いますが。趙禎は公主は操り人形では無いと司馬光の意見をはねのけます。

 

 

感想と解説

司馬光はどうせ自殺すると見せかけたパフォーマンスなんだから好きにやらせれば。と思いますが本当に死んだらそれはそれで問題なのでしょうね。

趙禎は公主は操り人形では無いといいながら、自分の感情を満たすための道具として使ってますよね。趙禎は自分の孝行心を満たせればそれでいいのでしょう。しかもそれにプラスして子供を甘やすことが愛情だと勘違いしているダメ親ですから周りも大変です。

ドラマの司馬光は融通のきかない役人として描かれています。司馬光だけでなくこの時期は自分の名声を上げるためにあえて強硬に主張する人がたくさんいました。ちょっとしたことが政争の種になって批判合戦をしていたんですね。

司馬光は後の神宗の時代に王安石の新法に反対しました。高給取りの役人や大地主の利権を守る側の人です。また司馬光は「資治通鑑」を書きました。「資治通鑑」は中国史研究者の間では有名な歴史書ですが、中華思想に凝り固まった本でどこまで正しいのか怪しいです。欧陽修の書いた文章に比べると品がない。でも内容は面白いので歴史のネタとしては重宝されます。

ドラマは脚色されていますが。こういう人たちがたくさんいて生産性の低い議論や政争に明け暮れていたのが宋の時代です。

 

第68話(最終回)孤城に生きる

 

仁宗 趙禎は趙宗実を太子にしようと思いました。宰相の韓琦を宗正寺に派遣しますが趙宗実は会おうとしません。断られた韓琦は趙宗実には後継者になる資格はないと批判。趙禎は趙宗実は自分の意志を測りかねているのだろうと韓琦に言い聞かせます。趙禎は正式に趙宗実を皇太子にする勅命を出しました。そうなると趙宗実はもう拒否することができず、出ていくしかありません。

これで跡継ぎ問題も解決しました。

その後、趙禎はなかなか自分に会おうとしない趙徽柔の機嫌を治すため。灯市が始まる前。趙禎は趙徽柔を灯籠の作っている所を見せました。趙徽柔は自分の知らない庶民の生活を見て驚きました。そして趙禎は趙徽柔に司馬光の意図については話します。

趙徽柔はいまだに梁懐吉に会いたい気持ちで一杯でしたが。 趙禎は趙徽柔に自分たちは皇帝や公主で一般人のようにはいかないのだから、自分たちがそんなに気まぐれに生きる訳にはいかない。自分は趙徽柔を一生守り続ける事はできないのだから趙徽柔もあの役人たちが猜疑心にかられて騒ぎ出すことの内容にして欲しいと言います。父の想いを知った趙徽柔は梁懐吉を手放すことを決意。「孤城(孤独な城)」から出して欲しいと父に願います。

すでに趙禎は張茂則に梁懐吉を兄の梁元生のもとに送り届けるように命令していました。これからは梁懐吉は存在しない梁家の元亨として生きていくことになりました。

その後、趙禎は曹丹姝とともに灯市を訪れました。趙禎は来世があるとしたらまた皇帝になりたたいと言うのでした。

嘉佑8年(1063年)。趙禎は自分と曹丹姝を描いた絵を探して昔を懐かしんでいました。しかし曹丹姝が酒を持ってきたときには趙禎は発作で倒れていました。曹丹姝は驚き侍医を呼びますが、趙禎は手にした酒を落とすと絵を燃やしてしまいます。そして趙禎は曹丹姝の腕の中で息絶えました。

趙禎は死後「仁宗」と廟号が与えられました。

その後。英宗 趙曙(宗実)が即位しました。

趙徽柔は父の死にショックをうけて多くのことを忘れてしまいました。しかし苗心禾はむしろこれで良かったのだと思います。

曹丹姝と苗心禾は趙徽柔を連れて外出。梁元亨(懐吉)のいる暄妍学堂の前を通りがかります。子どもたちは梁元亨の作った凧で遊んでいました。それを見た趙徽柔はただ凧で遊んでいる子供を可愛いと思うだけでした。

「終わり」

感想と解説

趙徽柔と梁懐吉は引き離され。最後は趙徽柔は父の死にショックを受けて記憶喪失になり過去のつらいことを忘れてしまった。というオチでした。いいのこれで?

できるだけ良い思いを残してエンディングを迎えるためには、これでいいのでしょう。

現実には趙徽柔にはさらに過酷な日々が待っています。仁宗 趙禎は死の直前。一度離縁した趙徽柔と李瑋を再婚させます。趙禎が死んでも二人の不幸は終わらないんですね。

仁宗は皇帝としてはまともで有能な統治者だったかも知れません。でも私生活はグダグダ。ドラマはまだ良いように描いている方だと思います。

境遇的には趙徽柔は「気の毒なお姫様」「親の自己満足の犠牲になった子供」「儒教の教えの被害者」のはずなんですが。どうもわがままな部分が目についてあまり可愛そうという感じではありませんでした。

後宮の妃たちの争い、表の政争、親の犠牲になる公主。と見どころはたくさんあったはずなのですが。全体的にテンポが悪く、回りくどい台詞回しもあって退屈なドラマになりがちでした。演出の仕方しだいではもっと面白いドラマになったはずなのに残念でしたね。

 

ドラマでは描かれない、その後の福康公主 趙徽柔と李瑋の人生はこちらをごらんください。

・福康公主の詳しい説明はこちら。

 

・李瑋の詳しい説明はこちら。

 

 

孤城閉・仁宗、その愛と大義 全話一覧

 

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