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中国ドラマ「万華楼(ばんかろう)金糸が紡ぐ運命の恋 」登場人物紹介

万華楼 1 ドラマ紹介

中国ドラマ「万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~ 」の紹介記事です。

万華楼の読み方は”ばんかろう”です。

”まんげろう”ではありません。

8世紀末の唐。代宗皇帝の治世。唐が安史の乱の混乱からようやく立ち直っていたころ。

シルクロードの中継地点にある銀城という街は貿易で栄えていました。

その商売の街を舞台に商売上手で男勝りなヒロインと、ツンデレ当主が繰り広げるラブ史劇です。

「万華楼」の時代背景、舞台になった街の紹介と。

主な登場人物を紹介します。

若干、ネタバレ要素があるのでご注意ください。

 

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あらすじ

8世紀後半の唐 

安史の乱の後。世の中はまだ落ち着いていませんでした。

政局不安の中、藩鎮(はんちん)の勢力が拡大。
剣南道の銀城は天然の要害にあり繁栄した地方都市でした。
古来、蜀(しょく)と呼ばれてきたこの土地は、気候もよく絹織物の貿易で栄えていました。

銀城は万華楼(ばんかろう)を堺に上流階級が暮らす北側と、庶民の暮らす南側に分かれていました。

その南側を仕切るのは商組織「竜竹幇(りゅうちくほう)」。その女当主の龍傲一(りゅう・ごういつ)は仲間から頼りにされる逞しい商人。

一方、北側最大の商家で織物業をいとなむ「新絲路(しんしろ)」の幫主・李清流(り・せいりゅう)は。銀城でも注目のイケメン実業家。

性格も生活も違う李清流と龍傲一は商売を通して困難に立ち向かう中でお互いを意識ます。

ところが利権を独占しようとする節度使によって銀城の商人たちはピンチに追い込まれ。

そんな中、李清流が皇子だったとわかり。舞台は長安へ。

 

時代背景

銀城ってどこにあるの?

ドラマの時代の唐とその周辺はこのようになっています。

この図では大まかにシルクロードを描きましたが。実際にはもっと複雑でいろいろなルートがあります。

唐

ドラマの舞台になる「銀城」とは唐の南西部。剣南道にあった岳池県の別名。現在の四川省広安市。

剣南道には現在の四川省のほとんど、雲南省瀾滄江、貴州省、甘肅省の一部が含まれます。

剣南道の首都は 成都。

安史の乱の後。乾元元年(758年)には西川節度使と東川節度使が置かれました。以後、唐が滅亡するまで節度使の支配下にありました。

日本で「城」といえば砦・要塞のことですが。中国では「城」といえば城壁で囲まれた城塞都市を意味します。「銀城」は軍事拠点ではなく普通に人々が暮らしている「街」なのです。

南のシルクロード

シルクロードといえば普通は長安からオアシスや草原、砂漠をぬけて西域に向かう西北の交易路のことをいいます。

でも交易路はほかにもあります。

成都はチベット(吐蕃)や東南アジア方面の交易路の起点にもなりました。シルク(絹)ではなく茶葉が主な産物だったので「茶馬古道」といわれます。絹の交易路のシルクロードに対して、こちらのルートを南西シルクロード、南のシルクロードとよぶこともあります。

番組情報

原題:九流霸主
英語:Jiu Liu Overlord
2020年、中国
全36話

原題の「九流霸主」の「九流」は沢山の人々・派閥・勢力の意味。「九」は中国では「9つ」の意味以外に「たくさん」の意味で使われます。
「霸主」は制覇した人。勝ち残った人。様々な人が銀城で勢力争いして、勝ち残った人がいる。というニュアンスのタイトル

英語タイトルの「Jiu Liu Overlord」は「九流霸主」の直訳。

日本語版タイトルの「万華楼」は街の真ん中にあって様々な人が集まる施設から。

 

主なキャスト

龍傲一(りゅう・ごういつ)白鹿(バイ・ルー)
李清流(り・せいりゅう) 賴藝(ライ・イー)
李昭(り・しょう)    方逸倫(ファン・イールン)
昇平公主(しょうへいこうしゅ) 鍾祺(チョン・シー)
杜小仙(と・しょうせん) 徐沐嬋(シュー・ムーチャン)
杜長風(と・ちょうふう) 喬新峰(シヤオ・シンフォン)
徳妃(とくひ)      李焯寧(カレン・リー)
元載(げん・さい)    鄭曉寧(ジョン・シヤオニン)
炎彬(えん・ひん)    翟子路(ジャイ・ズールー)
小芹(しょうきん)    侯佩杉(ホウ・ペイシャン)

主要人物

龍傲一(りゅう・ごういつ) 

演:白鹿(バイ・ルー)

銀城の南側を仕切る商業組織「龍竹幫(りゅうちくほう)」の女幫主。
 幫(ほう)=ここでは同業者組合

その女当主の龍傲一(りゅう・ごういつ)は仲間から頼りにされる逞しい商人。変わり者で金遣いが荒いけど、正義感が強く弱い者を助けます。「龍氏攻心術」を編み出して人の心を読み様々な問題を解決します。ついたあだ名は「甘党の小諸葛」。

北側で暮らす金持ちの李清流とは最初は反発しますが。やがて両想いの関係に。

 

李清流(り・せいりゅう)

演:賴藝(ライ・イー)

北側最大の商家で織物業をいとなむ「新絲路(しんしろ)」の幫主で、上九流の行首。

唐朝・代宗の第四皇子。母の崔氏は都に戻る途中で亡くなりました。清流は生い立ちを知らず商人の李氏の養子になって家を継ぎました。知能が高くビジネスの才能もあります。銀城でも注目のイケメン実業家。

龍傲一とともに問題を解決している間に、彼女を好きになりますが。特異体質のため女性に触れられない弱点をもちます。

やがて自分が皇子だと知り都に。「均王」になるのですが陰謀に巻き込まれて・・・

 

李昭(り・しょう)

演:方逸倫(ファン・イールン)

唐朝・代宗の第六皇子。昭王。
銀城の特派塩鉄使。表面は遊び人のようですが、内心では純愛にあこがれています。龍傲一のことが好き。ただし、頭が弱く他人に利用されやすいです。
最終的には悲劇的な運命をたどることに。

 

銀城・南城の人たち

小芹(しょうきん)

演:侯佩杉(ホウ・ペイシャン)

素直でせっかちな性格。文武両道。記憶力ば抜群。
炎彬とコンビを組みともに戦います。

 

鳳歌、鳳おかみ

演:黄小蕾(ホアン・シアオレイ)

妓楼の女将。龍傲一の師匠。「鳳姉」と呼ばれています。譚松の親友。

癇癪持ちで酒癖が悪い。縦横術(鬼谷子考案とされる交渉・策略の技)の使い手で、彼女の技が「龍氏攻心術」の元になりました。

 

呂二爺

演:高 天

龍竹幫の2代目幫主。かつて皇帝を守る禁軍の司令官でした。誠実で勇敢な男で人々から信頼されています。
行方不明になった皇帝の皇子を探すという極秘の任務をうけています。

七眼

演:孫亦凡(スン・イーファン)

蛇幇の幇主。民衆を苦しめる悪徳業者。龍傲一たちと縄張り争いしています。

 

銀城・北城の人たち

炎彬(えん・ひん)

演:翟子路(ジャイ・ズールー)

新絲路の総監。李清流の側近。李清流が最も信頼する友のような存在。仕事では無口で静か。プライベートでは面白い人物。

 

杜小仙(と・しょうせん) 

演:徐沐嬋(シュー・ムーチャン)

西川節度使・杜長風の娘。新絲路の副総監。財務担当。
銀城でも有名なお嬢様。李清流の幼なじみ。李清流に好かれようと絲綢荘で働きます。

 

杜長風(と・ちょうふう) 

演:喬新峰(シヤオ・シンフォン)

剣南道を支配する 西川節度使。
銀城の利権を狙っています。金と権力を手に入れるため、娘の杜小仙を使って皇子に接近します。

節度使=軍の司令と知事を兼ねた役職。安史の乱のあと、唐で力をもった勢力。

月兒

演:毛 娜

杜小仙の使用人。主の地位が高いので横暴な振る舞いがめだちます。炎彬にあこがれています。

 

朝廷と宮中の人たち

代宗

演:盛鑑

唐朝の第9代皇帝。広平王の後の姿。安史の乱で滅亡しかかった唐を立て直しました。でも安史の乱で皇帝の権威は落ちてしまい。臣下たちの発言力が強くなって政治の場でも苦労しています。

・唐 代宗の詳しい説明はこちら。

昇平公主(しょうへいこうしゅ)

演:鍾祺(チョン・シー)

母は崔貴妃。代宗の四女。正妻の子の中では長女なので嫡長女のあつかい。

店を経営しています。表向きは高級賭博場(カジノ)ですが。裏では情報の売買をしています。

 

徳妃(とくひ)      

演:李焯寧(カレン・リー)

代宗の側室。六皇子・昭王の生母。皇后も貴妃もいない後宮で力をもっている妃。それだけではあきたらず、やがて政治に介入。昭王を次の皇帝にしようとします。

 

元載(げん・さい)

演:鄭曉寧(ジョン・シヤオニン)

唐朝で三代の皇帝に仕え、代宗時代に最も権力のあった重臣。
実在した宰相。ドラマの中でも富と権力もある人物です。

皇太子

代宗の広平王時代の側室。沈氏の息子。
宮中にいますがあまり出番はありません。
後の徳宗。最終回で皇帝になったことが語られます。

・唐 徳宗の詳しい説明はこちら

 

独孤皇后

既に死亡。
代宗の即位後に後宮で最高位にいた妃。
実際には皇后になったのは死後。生前は「貴妃」。
彼女の死にはある人物が関わっているようですが。

 

・独孤貴妃(皇后)の詳しい説明はこちら。

 

 

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