PR

独孤皇后 の登場人物紹介とネタバレ

1 ドラマ紹介

中国ドラマ「独孤皇后・乱世に咲く花」は北周~隋を舞台にした時代劇。

主人公は独孤 伽羅(どっこ から)

伽羅を主人公にしたドラマには「独孤伽羅」があります。時代も内容もよく似ています。「独孤伽羅」が伽羅の三姉妹を中心にしたドラマだったのに対して、「独孤皇后」は伽羅と楊堅の夫婦が中心のドラマです。伽羅の姉妹はあまり出てきません。

ドラマの公式サイトでは「独孤伽羅の生涯を大河ドラマのように忠実に描く」と書かれていますが。史実と違う展開も多く何が何に忠実なのかよくわかりません。歴史上、伽羅や楊堅と対立した人は皆悪人にされていて伽羅が美化されすぎの感じがします。

主な登場人物とモデルになった実在の人物を紹介します。一部ネタバレ要素があるのでご注意ください。

PR

ドラマの背景

古代中国では漢が滅びて隋ができるまでの間。三国時代・五胡十六国時代・南北朝時代がありました。

北部に鮮卑など遊牧民が中心になって作った周と斉。南部に漢人の作った陳がありました。三つ巴の時代が続いたので三国時代でもいいのですが。魏・呉・蜀の時代と紛らわしいので、南北朝といいます。南北朝と言っても日本のように国内の廷があるのではありません。大陸のに王がある。という意味です。

南北朝時代に中国北西部を支配していたのが北周(ほくしゅう)です。

正式な国名は「周」。でも他の時代にも周という国があったので歴史上は「北周」と呼びます。

大まかな国の位置関係はこんなかんじです。

周

大まかな歴史の流れは
武帝・宇文邕の時代に斉を滅ぼして周が北部を統一。
楊堅が反乱して周を滅ぼし隋を建国。
隋が南部の国を滅ぼして中国統一します。

ドラマは、楊堅と独孤伽羅が結婚した西暦560年から伽羅が死去する602年ごろまでが舞台。

日本では古墳時代末期から飛鳥時代。蘇我氏と物部氏が対立していた時代です。

ドラマ「独孤皇后」と「独孤伽羅」の違い

「独孤皇后」と「独孤伽羅」は時代も登場人物もほとんど同じ。

ふたつのドラマの違いを簡単にまとめるとこうなります。

「独孤伽羅」の特徴

・独孤三姉妹が天下をとる物語。
 だから劇中でも「天下」の言葉がよく出てきます。原題も「独孤天下」。
・独孤三姉妹のそれぞれの人生が描かれます。
・ドラマの最初では北周初代皇帝・宇文覚が生きています。
・独孤般若が野心的で自ら権力の座につこうとしています。
・伽羅の妹・曼陀(元貞太后:唐の建国者・李淵の母)の人生も描かれます。
・隋が建国したあたりでドラマが終わります。
・宇文護が若い(実際には伽羅や楊堅の親世代)です。悪役だけど憎めない存在。
・楊麗華が宇文護と独孤般若の娘(実際は楊堅と伽羅の娘)になってます。

「独孤皇后」の特徴

・独孤伽羅と楊堅の夫婦の物語。
 伽羅と楊堅の二人の人生が中心。
・ドラマは伽羅と楊堅の結婚前からスタート。
・一夫一婦制が強調されます。
・伽羅の姉・般若はドラマの最初から北周皇后。ほぼ脇役。
・伽羅の妹(元貞太后)は出てきません。
・楊堅の兄弟とその妻たちが出てきます。
・楊麗華は史実通り楊堅と独孤伽羅の娘。
・宇文護が史実通りの年齢設定。本当に悪いやつとして描かれます。
・隋建国後もドラマが続きます。
・隋皇帝の後継者争いも描かれます。
・伽羅が死亡するあたりでドラマが終わります。

独孤皇后の登場人物

主要人物

独孤 伽羅(どっこ から)

 演:陳喬恩

北周 の大将軍・獨孤信の娘。
後に 隋 の文獻皇后 になります。

最終回50話で死去。

・独孤伽羅(文献皇后)の詳しい説明はこちら

楊 堅(よう けん)

 演:陳曉

北周 の上柱国(重臣)楊忠の息子。
隋の初代皇帝・文帝。

・楊堅(隋文帝)の詳しい説明はこちら

楊 家・隋皇族

楊忠(よう ちゅう)

演:張磊

北周 の上柱国(重臣)。
楊堅の父親。連戦連勝の勇猛な将軍。
宇文護の手下に重症を負わされ、それがもとで死亡。

・楊忠の詳しい説明はこちら

楊整(よう せい)

演:李政陽

楊忠の次男。
楊堅の弟。
陳王朝との戦いで戦死。

楊瓚(よう さん)

演:李政陽

楊忠の三男。
楊堅の弟。
妻の宇文珠と離縁したくなかったので皇籍を離れます。

歴史上は楊堅とはあまり仲はよくありません。独孤皇后と仲の悪かった宇文氏との離縁を拒否。そのため楊堅に殺害されたといわれます。

宇文珠(うぶんじゅ)

宇文泰の娘。宇文毓、宇文邕の妹。
楊瓚の妻。

宇文護に内通した罪がもとで隋建国後に皇籍を外され庶民に落とされます。

歴史上は独孤伽羅と仲が悪い人でした。伽羅を呪詛した罪で楊瓚との離縁を迫られ拒否。皇籍を外されました。

独孤家

 獨孤信(どっこ しん)

演:秦焰

北周の大将軍。大司馬(防衛大臣)。伽羅の父親。
ドラマ序盤で宇文護に殺害されます。

匈奴出身。独孤家は北魏の時代から大きな影響力もつ名門です。独孤信は宇文泰に仕え、有力な一族に娘を嫁がせました。

・独孤信の詳しい説明はこちら

崔(さい)氏

演:郭虹

獨孤信の妻。伽羅の母親。
宇文護に殺害されます。

独孤善(どっこ ぜん)

演:孫波

北周の将軍。
独孤信の長男。伽羅の兄。
宇文護の配下に刺されて負傷。復帰後将軍になります。最後は趙越に殺害されます。

北周皇族

宇文 護(うぶん ご)

演:蒋愷
声:潘文柏

北周の大冢宰(だいちょうさい=大宰相)。

独裁的な力を持ち北周を操る悪い宰相として描かれます。

歴史上も皇帝以上の大きな力を持っていた人物。

・宇文護の詳しい説明はこちら

宇文毓(うぶん いく)

北周の第2代天王(皇帝)明帝。
北周では君主のことを天王と呼んでいました。
宇文護に権力を握られ、お飾りの王になってます。
宇文護に毒殺されます。

・宇文毓(周明帝)の詳しい説明はこちら

明敬皇后(めいけい こうごう)

宇文毓の正室。名前は般若。
独孤伽羅の姉。
重い病気にかかっています。

・明敬皇后の詳しい説明はこちら

雲嬋

演:陳偌汐

宇文毓の二人目の皇后。宇文護の姪。
架空の人物。

宇文邕(うぶん よう)

北周の第3代皇帝 武帝。

斉王朝を滅ぼし北周の全盛期を作った皇帝。

楊堅たちと協力して宇文護を排除。
独孤伽羅の元恋人で妾にしようとします。

歴史上は宇文邕が独孤伽羅を好きだったという話はありません。

・宇文 邕(周武帝)の詳しい説明はこちら

阿史那 頌(あしな しょう)

演:海 陸

劇中での独孤皇后のライバル

突厥(とっけつ)出身。
武帝・宇文邕の皇后。
邕が惚れている独孤伽羅に嫉妬して、ことあるごとに伽羅と対立。

史実では独孤伽羅と宇文邕をめぐって争ったという記録はありません。

・阿史那皇后の詳しい説明はこちら。

宇文会(うぶん かい)

演:呉弘

宇文護の息子。父親の権力のおかげでやりたい放題。
楊堅とはことごとく敵対。楊堅の命を狙います。

・宇文会の詳しい説明はこちら

その他

高賓(こう さい)

演:李 朵

北周の司空

もと東魏の武将。西魏に亡命して独孤信の配下になりました。
高熲の父親。

高熲(こう けい)

演:張 陸

高賓の息子。
伽羅の幼馴染。
隋朝になって文帝(楊堅)を支えた重臣でしたが、後継者問題で失脚。

 

PR

コメント

タイトルとURLをコピーしました