中国ドラマ「宮廷の諍(いさかい)い女」清王朝の宮廷が舞台。清王朝は馴染みがないかもしれません。でも宮中で起きている出来事は日本の「大奥」と同じ。皇帝をめぐり皇后や側室たちが熾烈な争いをくりひろげます。
時代的には「花散る宮廷の女たち」と「瓔珞(エイラク)」の間の時期。それぞれのドラマとかぶる登場人物も多いです。とくに「花散る宮廷の女たち」のラスト数話と「宮廷の諍い女」の前半はほぼ同じ時代です。見比べてみるのも面白いですね。
登場人物がなじみのない人ばかりなのでとまどうこともありますね。そこで主な登場人物を簡単に紹介します。
後宮の人たち
甄嬛(しんけい)
ドラマのヒロイン
演:スン・リー
吏部尚書(吏部の長官)である甄遠道の娘。本人は気が進みませんが公主の学友として選ばれます。やがて皇帝から寵愛を集めますが側室たちから嫌がらせをうけ争いに巻き込まれていきます。
歴史上は孝聖憲皇后(こうせいけんこうごう)鈕祜祿(ニオフル)氏とよばれます。息子は乾隆帝。瓔珞(エイラク)のときの皇帝です。
さらに知りたい方はこちらをどうぞ
・孝聖憲皇后 鈕祜祿氏 の詳しい説明
沈眉荘(しん・びそう)
いつも味方、ヒロイン甄嬛のお姉さん。
演:ラン・シー
甄嬛がお姉さんと慕う女性。家柄がよく、甄嬛と一緒に宮中に入ります。皇帝の寵愛をうけたために華妃から敵と思われて命を狙われます。
安陵容(あん・りょうよう)
最初は甄嬛の妹的存在だったのに・・・
演:タオ・シンラン
甄嬛や沈眉荘を姉を慕い味方になります。ところが彼女たちが皇帝に寵愛される姿を見て焦りを感じ、皇后派になってしまいます。
華妃(かひ)年氏
卑劣な手段を使う、甄嬛たちのライバル
演:ジャン・シン
雍正帝の側近、年羹堯の妹。兄の権力を利用して皇帝の寵愛を独占しようとします。敵に対しては容赦なく相手を陥れる卑劣な面があります。ドラマ前半のライバル。
「花散る宮廷の女たち」の主人公 年姝媛(ねん・しゅえん)と同じ人物をモデルにしています。でも描かれ方が正反対です。
さらに知りたい方はこちらをどうぞ。
・敦粛皇貴妃 年氏の詳しい説明
皇后・烏拉那拉(ウラナラ)氏
側室たちの争いに悩まされる
演:エイダ・チョイ
現在の皇后。前の皇后・純元皇后の妹です。宮廷内で側室たちが巻き起こす問題に頭を悩ませます。ドラマ後半では甄嬛たちにとっても大きな壁になります。
果郡王(かぐんおう)
ヒロインを密かに慕う皇子
演:リー・トンシュエ
康熙帝の第十七皇子で、雍正帝の弟。母は康熙帝が最も愛した舒太妃。甄嬛と何度か会ううちに、甄嬛のことが気になります。でも兄の側室なので想いを伝えられません。
雍正帝(ようせいてい)
側室たちを寵愛するのに先の皇后が忘れられない
演:チェン・ジュンビン
清王朝の第4代皇帝。9人の皇子たちの熾烈な王位争いを勝ち抜いて工程になりました。
すでに亡くなっている純元皇后のことが忘れられません。そのことが甄嬛を苦しめます。
歴史上は政敵を次々と処刑した独裁者といわれます。その一方で戦争で疲弊した国を立て直し安定した世の中を作った優れた皇帝です。働きすぎて過労死した珍しい皇帝です。
「花散る宮廷の女たち」でヒロイン年姝媛(ねん・しゅえん)と結ばれた胤禛(いん・しん)の晩年の姿。
さらに知りたい方はこちらをどうぞ。
・雍正帝・胤禛の詳しい説明
中国ドラマ「花散る宮廷の女たち」とも登場人物が重なります。同じ人物でも描かれ方が全く違うのでドラマごとの違いを比べてみるのも面白いですね。
コメント